問題
市の保健師は地域アセスメントを行うために量的データの分析を行った。
分析疫学を用いているのはどれか。
1.高齢者の世帯形態別人数表
2.高齢化率の地理的分布を色分けした地図
3.年間出生数の過去 10 年間の経時的変化の折れ線グラフ
4.出産時の母親の年齢区分別と訪問時のエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)の得点分布のクロス集計表
解説
要因と因果関係を推定するのが分析疫学です。この中で要因と因果関係の関係があると思われているのは4だけになります。
1.2.3は記述疫学になります。
分析疫学
疫学などから得られた、関連があると疑われた要因(仮説要因)と疾病との統計学的関連を確かめ、要因の因果性を推定する方法である。仮説の検証を主な目的とする。記述疫学で明確にした4つのW(When, Where, Who, What)をもとに、Whyを追究する。
分析疫学の種類
症例対照研究:疾病の原因を過去にさかのぼって調べる方法
コホート研究:将来に向かって問題とする疾病の発生を観察する方法
横断研究:疾病と要因の保有状況を同時に調べる方法
生態学的研究:疾病と関連要因を地域または集団単位で検討する方法
記述疫学
人間集団における疾病の疫学特性(発症頻度、分布、関連情報)を人、場所、時間別に詳しく正確に観察し、記述する研究である。研究結果に基づき、発生要因の仮説設定が行われる。
ピエール
保健センターで働いていた時に学会発表のために分析疫学やりましたよ!
日々の業務と並行して行うのはめっちゃ大変でした!
でも因果関係がありそうだな~というのをしっかりと研究できるのは面白かったですよ♪
正解.4
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