第106回(2020年)

第106回(2020年)午前 14

問題

2か月前に発生した大規模災害後に設置された仮設住宅を巡回訪問中の保健師に、Aさん(16 歳、高校生)の母親から、娘が登校中に被災し、被災後3週から不眠を訴え、泣いたり怒鳴ったり感情の起伏が激しく、ほとんど部屋から出ず、学校に行かないため心配だとの相談があった。訪問時は、Aさんには会えなかった。

保健師が行う母親への助言で適切なのはどれか。

1.「このまま見守りましょう」

2.「精神科医に相談しましょう」

3.「学校のカウンセラーに相談しましょう」

4.「被災時にどのような体験をしたのか聞いてみましょう」

解説

Aさんは震災という強烈な体験をきっかけに精神的に不安定になっていることからPTSD(心的外傷後ストレス障害)を疑います。

PTSD

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)は、強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれています。
突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。とてもつらい体験によって、誰でも眠れなくなったり食欲がなくなったりするものですが、それが何カ月も続くときは、PTSDの可能性があります。ストレスとなる出来事を経験してから数週間、ときには何年もたってから症状が出ることもあります。こうしたつらい症状が続いているときは、専門機関に相談しましょう。

厚生労働省HP 知ることから始めようみんなのメンタルヘルス
PTSD」より引用

上記説明文にもあるように症状が続いている時は専門機関に相談するのがベスト。

1.×:PTSDを疑う症状が出ているので様子をみるより専門家受診をすすめた方がいいかもしれません。

2.〇:これが正解!

3.×:Aさんは現在学校に行っていないので現実的ではあません。

4.×:被災時の体験を聞くことは、恐怖を再現させることにつながるのでやってはいけないと言われています。

正解.2

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ピエうさ
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指定都市の保健センター保健師 →保健センター保健師(パート) →産業保健師のような事務職 公務員試験対策で保健師国家試験過去問をやたら解きながら保健師について考える3児の母