次の文を読み 44〜46 の問いに答えよ。
人口 12 万人の A 市の B 地区。1980 年代に開発された新興住宅地で、市全体の出
生は緩やかに減少し、高齢化が進行している。
B 地区では月2回、民生委員3名と地区内のボランティア7名をスタッフとして、地区の乳幼児とその保護者を対象とした育児サロンが 10 年ほど前から開催されている。地区担当保健師は2〜3か月ごとにサロンに参加し、参加者やスタッフの相談に応じている。
問題44
ある日、民生委員のCさんから「最近加わったスタッフから、『保護者にどう声かけして良いか自信がなくて不安だ』という声を聞いた。民生委員としてどうしたら良いだろうか」と保健師に相談があった。
保健師が C さんに提案する内容で最も適切なのはどれか。
1.「慣れるまで見守りましょう」
2.「個別にCさんの経験を伝えてください」
3.「スタッフ間で保護者への関わり方を振り返る機会を設けましょう」
4.「自信のないスタッフは無理に出席しなくて良いことを伝えてください」
解説44
正答 3
問題45
地区担当保健師が参加した日のサロンで、参加していた保護者から災害時の不安に関する訴えが聞かれたことが発端で、B 地区でも防災に向けた対策をみんなで考えていくことが必要ではないかという声が多く聞かれた。保健師は、この機会を B地区の防災対策の促進につなげようと考えた。
地区担当保健師が B 地区に対して行う支援で適切なのはどれか。
1.B 地区の要配慮者の確認を提案する。
2.B 地区の防災リーダーを担う。
3.消防団への加入を勧める。
4.地区防災計画を作成する。
解説45
正答 1
問題46
1年後、それまで A 市役所の職員健康管理を担当していた3年目の保健師の Dさんがこの保健センターに異動となり、初めて地区担当保健師として B 地区を担当することになった。D さんの上司である保健師は、D さんの地区活動に関する職場内研修(OJT)を計画した。
職場内研修(OJT)に活用する業務で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.育児サロンの事業評価
2.地区担当保健師の自主勉強会の企画
3.B 地区に関する人口統計指標の分析
4.地区の困難事例検討会に助言者として出席
5.県内の新任期の保健師を対象とした研修会の参加
解説46
正答 1、3
