問題
ダイオキシン類対策特別措置法に規定する環境基準に関する記述中,下線を付した箇所のうち,誤っているものはどれか。
大気の汚染に係る環境基準は,(1)工業地域,(2)車道その他一般公衆が通常生活していない地域又は場所については適用しない。
水質の汚濁(水底の底質の汚染を除く。)に係る環境基準は,公共用水域及び(3)地下水について適用する。
土壌の汚染に係る環境基準は,(4)廃棄物の埋立地その他の場所であって,(5)外部から適切に区別されている施設に係る土壌については適用しない。
解説
ダイオキシン類対策特別措置法第七条の規定に基づき、ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基準が定められています。
一見すると、条文を覚えていないと解けない問題と思えてしまいます。
しかし、用途地域(工業地域や住居地域など)の知識が少しある方は、少し考えると正解が分かるような問題です。
1文目に「一般公衆が通常生活していない地域又は場所については適用しない」とあります。
工業地域は人が住んで良い地域ですので、矛盾しています。
正しくは、「工業専用地域」であり、居住することはできない地域となります。
以下は、環境基準の原文と設問部分を赤字にしたものです。
大気の汚染に係る環境基準は、工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域又は場所については適用しない。
水質の汚濁(水底の底質の汚染を除く。)に係る環境基準は、公共用水域及び地下水について適用する。
水底の底質の汚染に係る環境基準は、公共用水域の水底の底質について適用する。
土壌の汚染に係る環境基準は、廃棄物の埋立地その他の場所であって、外部から適切に区別されている施設に係る土壌については適用しない。
解答 1
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