R6騒音・振動

R6 騒音・振動概論 問16

問題

気象と音の伝搬に関する記述中,()()の中に挿入すべき語句の組合せとして,正しいものはどれか。

上空に行くに従って気温が下がっている場合は,上空ほど音の伝搬速度が () なるので音は上方に曲がり,地表では遠方まで音が () なる。気象の影響による音波の複雑な屈折の結果,ある地点に音波のエネルギーが密集して伝搬したり,離れた地点で音が聞こえるにもかかわらず,その中間地点では聞こえなかったりする現象を音の () という。

() – () – ()

⑴ 小さく届きにくく超過減衰

⑵ 小さく届きにくく異常伝搬

⑶ 小さく届きやすく超過減衰

⑷ 大きく届きにくく超過減衰

⑸ 大きく届きやすく異常伝搬

解説

() 上空ほど音の伝搬速度がどうなるか

音速は温度が高いほど速く、低いほど遅くなります。

上空に行くに従って気温が下がる場合、上空では音速が小さくなり、音波は上方に屈折します。

問題文のように、上空ほど気温が下がる場合、下図のように音が伝搬します。

() 地表で音がどう伝わるか

音が上方に曲がるため、地表では音が届きにくくなります。したがって「届きにくく」が正しいです。

() 気象の影響による音波の複雑な屈折現象の名称

気象条件によって音波が複雑に屈折し、特定地点で音波のエネルギーが密集したり、遠方で音が聞こえても中間地点で音が聞こえない現象を「音の異常伝搬」と呼びます。

点音源の場合、下式のような距離減衰となります。。

L1-L2=20log r2/r1

  • L1r1での音圧レベル(dB)
  • L2r2での音圧レベル(dB)
  • r1r2:音源からの距離

このような距離減衰に従わず、さらに減衰する場合を超過減衰と呼びます。

 


解答.

2


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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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