R6騒音・振動

R6 騒音・振動特論 問8

問題

遮音に関する一般的な記述として,誤っているものはどれか。

⑴ 音響透過損失は,透過率に比例する。

⑵ 遮音材料の遮音性能は,音響透過損失の周波数特性で表される。

⑶ 音響透過損失の測定方法は,日本産業規格で規定されている。

⑷ 騒音防止設計での実用計算式には,拡散音場で求められた音響透過損失の周波数特性が一般に使用される。

⑸ 音響透過損失の周波数特性は,遮音機構の種類によって変化する。

解説

(1)音響透過損失は,透過率に比例する

誤りです。
音響透過損失(TL: Transmission Loss)は、透過率(τ)の逆数と関係があります。具体的には次式で定義されます:
TL=10log(1/τ)
透過率が小さいほど、透過損失は大きくなります。このため、透過率に比例するという記述は誤りです。

(2)遮音材料の遮音性能は,音響透過損失の周波数特性で表される

正しいです。
遮音性能は、音響透過損失が周波数ごとにどのように変化するかを示す特性で評価されます。

(3)音響透過損失の測定方法は,日本産業規格で規定されている

正しいです。
音響透過損失の測定方法は、日本産業規格(JIS)で詳細に定められています。

(4)騒音防止設計での実用計算式には,拡散音場で求められた音響透過損失の周波数特性が一般に使用される

正しいです。
実際の騒音防止設計では、拡散音場での測定結果が基準として使用されることが多いです。

(5)音響透過損失の周波数特性は,遮音機構の種類によって変化する

正しいです。
遮音壁や窓などの遮音機構の種類に応じて、音響透過損失の周波数特性は異なります。たとえば、質量則が適用される壁では低周波数での透過損失が小さくなる傾向があります。

音響透過損失は透過率の逆数に関係し、透過率に直接比例するという記述は誤りです。

 


解答.

1


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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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