問題

排ガス中のダイオキシン類の除去に関する記述として,誤っているものはどれか。

  • ⑴ バグフィルターの運転温度の低温化がダイオキシン類の除去に有効である。
  • ⑵ バグフィルター前段に粉末活性炭を吹き込むことにより,ガス状のダイオキシン類を吸着除去することができる。
  • ⑶ 活性炭を有効に使うために,バグフィルターを 2 段にし,後流のバグフィルターを活性炭専用とする技術がある。
  • ⑷ 触媒は,集じん装置の後流に設置され,触媒表面への酸性硫酸アンモニウムの析出による性能低下を防ぐために 200 以上で運転される。
  • ⑸ 触媒により,ダスト粒子内部にあるダイオキシン類を効率的に分解できる。

解説

排ガス中のダイオキシン類除去技術に関する問題です。選択肢⑸が誤りである理由は以下の通りです。

⑸誤り:触媒による分解の限界

触媒によるダイオキシン類の分解は、ガス状(気相)のダイオキシン類に対しては表面吸着を介して効率的に行われますが、ダスト(フライアッシュ・飛灰)粒子内部に含まれるダイオキシン類の分解は困難です。粒子状物質に含まれるものは触媒に直接接触・吸着しにくいため、効率的に分解することはできません。

他の選択肢については、以下のとおり正しい記述です。

⑴正しい:バグフィルターの温度

バグフィルターのダイオキシン類分離性能は、一般に低温であるほど良くなる傾向があります。そのため、入口の排ガス温度を200以下に保つことが推奨されています。

⑵正しい:活性炭による吸着

バグフィルターの前段(煙道内)に粉末活性炭を吹き込む方法は、ガス状(気相)のダイオキシン類を吸着除去するために非常に有効であり、多くの施設で採用されています。

⑶ 正しい:

「バグフィルターを2段にし、後流を活性炭専用とする技術」については、過去問で問われたことはほとんど無いと思います。ただし、除去装置を多段にすることで効率が向上することは、技術的に正しい方法となります。

⑷正しい:触媒の設置場所と運転温度

触媒装置は、ばいじんによる目詰まりや被毒を防ぐために通常は集じん装置(バグフィルター等)の後流に設置されます。また、排ガス中の成分が反応して生成される酸性硫酸アンモニウムが触媒表面に析出し、性能が低下するのを防ぐため、通常は200以上の温度で運転されます。

 


正解.

5


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