問題
膜ろ過の分離機構と粒子の大きさを示す図において，(ア)～(オ)の中に挿入すべき語句の組合せとして，正しいものはどれか。
(ア) – (イ) – (ウ) – (エ) – (オ)
⑴ 精密ろ過 – 限外ろ過 – 逆浸透 – コロイド物質 – 溶解塩類
⑵ 精密ろ過 – 限外ろ過 – 逆浸透 – 溶解塩類 – コロイド物質
⑶ 逆浸透 – 精密ろ過 – 限外ろ過 – コロイド物質 – 溶解塩類
⑷ 逆浸透 – 精密ろ過 – 限外ろ過 – 溶解塩類 – コロイド物質
⑸ 限外ろ過 – 精密ろ過 – 逆浸透 – 溶解塩類 – コロイド物質
解説
(ア) – (イ) – (ウ) 分離機構
粒径の細かさの順序として「逆浸透 > 限外ろ過 > 精密ろ過」
膜ろ過技術は、分離する粒子の大きさによって以下のように分類されます：
・精密ろ過:
- 用途: ミクロンオーダーの懸濁物や細菌などの微粒子を除去。
- 分離粒子径: 数μm～0.1μm程度。
- ろ過の細かさ: 最も粗い（粗いろ過）。
・限外ろ過:
- 用途: サブミクロン領域のコロイドや高分子物質を除去。
- 分離粒子径: 0.1μm～数nm程度。
- ろ過の細かさ: 精密ろ過より細かい。
・逆浸透:
- 用途: 溶解塩類やイオンなどの低分子物質を除去。
- 分離粒子径: 数nm以下。
- ろ過の細かさ: 最も細かい（超精密）。
(エ) – (オ)粒子の大きさ
分離物質の分類
・コロイド物質:
- 高分子物質や微粒子の総称で、サブミクロンサイズの粒子（限外ろ過で除去可能）。
- 図の「(エ)」に対応。
・溶解塩類:
- 無機塩やイオン化した溶解物質（逆浸透で除去可能）。
- 図の「(オ)」に対応。
解答．
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