R1騒音・振動

R1 騒音・振動特論 問8

問題

工場建屋外壁内面に音が入射しており、その音圧の瞬時値p(t)(Pa)が次式で表せるとする。

p(t)=0.7sin500πt

ここで、tは時間(s)である。

外壁の面密度が16kg/m2 である場合、外壁外面から放射される音の音圧レベルは約何dBか。ただし、壁の音響透過損失 TL(dB)は次式で求める。

TL =18log(mf )-44

ここで、mは面密度(kg/m2)、fは周波数(Hz)である。

⑴ 67

⑵ 70

⑶ 73

⑷ 76

⑸ 79

解説

音圧の瞬時値は、p(t)=Asinωt=Asin2πftと表されます。

A:振幅(瞬時音圧)

ω(=2πf):角周波数

t:時間

これと、問題文の式を比較します。

A=0.7Pa

0.7sin500πt=Asin2πft

500πt=2πft

f=250Hzが求まります。

 

次に音圧レベルLを求めます。

瞬時音圧0.7Paから音圧実効値pは、

p=A/√2=0.7/1.41=0.495Pa

音圧実効値から音圧レベルLは、

L=20log(p/p0)=20log(0.495/2×10^-5)=87.9dB

 

周波数250Hzと面密度16kg/m2を音響透過損失TL の式にあてはめて、

TL =18log(mf )-44=18log(16×250)-44=20.8(dB)

 

以上より、87.9-20.8=67dBが答えとなります。

私が実際の試験を解いたときは、瞬時値から実効値を求めていなかったため、誤答となりました。実効値が絡む問題は振動の分野に多いので、騒音でも関係することを思い出せなったようでした。

正解.1

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ピエうさ
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