R7 騒音・振動特論 問30
問題
地盤の振動伝搬特性を求める方法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- (1) 地盤の振動特性は、地盤の密度、ポアソン比,伝搬速度などの地盤固有の定数により決まるので、弾性波試験の前に地盤調査を行うとよい。
- (2) 定常振動起振機を利用して、地盤の振動伝搬特性を求めることができる。
- (3) ボーリング孔を利用する地盤の弾性波試験を速度検層法という。
- (4) おもりの落下を利用する試験から伝搬系のおおよその地盤特性を知ることができる。
- (5)板たたき法は、主に縦波の伝搬特性を求める方法である。
解説
この問題は、地盤の振動伝搬特性を把握するための各種調査手法(起振機、ボーリング、おもりの落下、板たたき法など)の目的と特性について問うものです。
1. 不適当な選択肢:(5)
記述内容:
「板たたき法は,主に縦波の伝搬特性を求める方法である。」
誤りの理由:
板たたき法は、主に横波(S波)の伝搬特性を求めるための手法です。
詳細:
板たたき法は、地面に置いた板の側面をカケヤ(木槌)などで叩くことで、地盤に「剪断(せんだん)力」を与え、横波を人工的に発生させる試験です。縦波(P波)ではなく横波の速度を測定することが主な目的であるため、記述は誤りとなります。
2. その他の選択肢(正しい記述)
(1) 地盤調査の重要性:
地盤の振動特性は、密度、ポアソン比、伝搬速度といった固有の定数によって決まります。そのため、弾性波試験を行う前にこれらの基本情報を調査しておくことは非常に有効です。
(2) 定常振動起振機:
地面に一定の振動(定常振動)を与える機械を用いることで、地盤をどのように振動が伝わっていくか(伝搬特性)を実測することが可能です。
(3) 速度検層法:
ボーリング孔(地面にあけた深い穴)を利用して、深さごとの地層の弾性波速度を測定する手法を速度検層法と呼びます。
(4) おもりの落下の利用:
おもりを地面に落とす衝撃(インパルス)によって発生する波を観測することで、その土地の伝搬系のおおよその特性を把握できます。
まとめ:試験対策のポイント
地盤調査に関する問題では、以下のキーワードの組み合わせを整理しておきましょう。
板たたき法 = 横波(S波)の測定。
速度検層法 = ボーリング孔を利用した試験。
振動特性の三要素 = 密度、ポアソン比、伝搬速度。
特に「板たたき法 = 横波」というポイントは、過去の試験でも繰り返し問われている重要事項です。今回解説した「特論」の全問を通して、計算問題の公式適用と、こうした実務的な知識の両面をバランスよく学習することが合格への鍵となります。
正解.
5
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