- 問題
- 解説
- (1) 苦情件数は,2011(平成23)年度以降は3000~3500件の範囲で推移した。しかし,2020(令和2)年度以降は増加に転じ,4000件を超過している。
- (2) 令和3年度の発生源別の苦情件数をみると,建設作業が最も多く,次いで工場・事業場の順となっている。
- (3) 令和3年度の建設作業に係る苦情件数及び工場・事業場に係る苦情件数の合計は,令和2年度と比較して増加した。
- (4) 令和3年度の振動規制法の工場・事業場及び建設作業それぞれについて規制対象とそれ以外に対する苦情件数を比較すると,両者とも規制対象以外に対する苦情件数のほうが多かった。
- (5) 令和3年度の指定地域内の特定工場等に係る苦情件数の内訳を特定施設の種類ごとに比較すると,圧縮機が最も多かった。
問題
振動に係る苦情件数(環境省:令和3年度振動規制法等施行状況調査)に関する記述として,誤っているものはどれか。
⑴ 苦情件数は,2011(平成23)年度以降は3000~3500件の範囲で推移した。しかし,2020(令和2)年度以降は増加に転じ,4000件を超過している。
⑵ 令和3年度の発生源別の苦情件数をみると,建設作業が最も多く,次いで工場・事業場の順となっている。
⑶ 令和3年度の建設作業に係る苦情件数及び工場・事業場に係る苦情件数の合計は,令和2年度と比較して増加した。
⑷ 令和3年度の振動規制法の工場・事業場及び建設作業それぞれについて規制対象とそれ以外に対する苦情件数を比較すると,両者とも規制対象以外に対する苦情件数のほうが多かった。
⑸ 令和3年度の指定地域内の特定工場等に係る苦情件数の内訳を特定施設の種類ごとに比較すると,圧縮機が最も多かった。
解説
(1) 苦情件数は,2011(平成23)年度以降は3000~3500件の範囲で推移した。しかし,2020(令和2)年度以降は増加に転じ,4000件を超過している。
→正しいです。振動に係る苦情件数は長期間にわたって横ばいでしたが、令和2年度以降に増加傾向が見られます。
(2) 令和3年度の発生源別の苦情件数をみると,建設作業が最も多く,次いで工場・事業場の順となっている。
→正しいです。振動苦情の主な発生源は建設作業であり、工場・事業場がそれに続きます。
(3) 令和3年度の建設作業に係る苦情件数及び工場・事業場に係る苦情件数の合計は,令和2年度と比較して増加した。
→正しいです。令和2年度から令和3年度にかけて苦情件数の合計は増加しています。
(4) 令和3年度の振動規制法の工場・事業場及び建設作業それぞれについて規制対象とそれ以外に対する苦情件数を比較すると,両者とも規制対象以外に対する苦情件数のほうが多かった。
→正しいです。規制対象以外の工場・事業場や建設作業からの振動に関する苦情件数のほうが多いという結果が示されています。
(5) 令和3年度の指定地域内の特定工場等に係る苦情件数の内訳を特定施設の種類ごとに比較すると,圧縮機が最も多かった。
→誤りです。特定施設の中で最も多い苦情の発生源は、金属加工機械(プレス機など)です。令和3年度の施行状況調査でも、特定工場等の苦情全体のうち、金属加工機械が多数を占めています。
特定施設の種類ごとに苦情件数を比較する問題は珍しいです。
金属加工機械は大きな振動を発生させやすく、振動規制法においても主要な苦情発生源として位置づけられています。
大きな振動を発生させるのはプレス機を含む金属加工機械であることは、容易に想像がつくと思います。
解答.
5
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