R6騒音・振動

R6 騒音・振動概論 問25

問題

弾性波に関する記述として,誤っているものはどれか。

⑴ 地表で観測される波動には,実体波と表面波がある。

⑵ 無限に大きな弾性体内の縦波の速度は,密度の平方根に比例する。

⑶ 無限に大きな弾性体内の横波の速度は,密度の平方根に反比例する。

⑷ 縦波と横波の速度比は,ポアソン比によって変化する。

⑸ 地表面に沿って伝わる横波とレイリー波は,異なる距離減衰をもつ。

解説

弾性波の性質について、かなり詳しく問われている問題です。

(1)(5)は覚えておいた方が良いですが、その他はあまり問われませんので、個人的には捨て問でも良いと思います。

(1) 地表で観測される波動には,実体波と表面波がある

正しい記述です。地震波は、実体波(縦波と横波)と表面波(レイリー波、ラブ波)に分類されます。

(2) 無限に大きな弾性体内の縦波の速度は,密度の平方根に比例する

誤りです。縦波の速度は密度の平方根に反比例します。

(3) 無限に大きな弾性体内の横波の速度は,密度の平方根に反比例する

正しい記述です。密度が増加すれば速度は減少します。

(4) 縦波と横波の速度比は,ポアソン比によって変化する

正しい記述です。ポアソン比は、材料の縦方向のひずみに対する横方向のひずみの比を示す無次元量です。具体的には、物体が引っ張りや圧縮を受けたとき、縦方向に伸びる(または縮む)際に横方向に縮む(または伸びる)程度を表します。

ポアソン比が高いほど、横方向に大きく縮む(または広がる)傾向があり、縦波速度が横波速度に比べて大きくなります。

(5) 地表面に沿って伝わる横波とレイリー波は,異なる距離減衰をもつ

正しい記述です。横波(ラブ波)と表面波(レイリー波)は、異なる減衰特性をもちます。

 


解答.

2


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R6 騒音・振動概論 問24問題 1自由度の振動系の振動に関する記述として,正しいものはどれか。 ⑴ 減衰のない自由振動の固有振動数は,質量の平方根に比例する。...

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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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