問題
2019(令和元)年度における産業廃棄物に関する記述として,誤っているものはどれか。
⑴ 産業廃棄物の総排出量は約3億8600万tで,前年度に比べて700万tほど増加した。
⑵ 排出量が多い3業種は,「電気・ガス・熱供給・水道業」,「建設業」,「パルプ・紙・紙加工品製造業」であった。
⑶ 汚泥,動物のふん尿,がれき類の排出量合計は,全排出量の約8割であった。
⑷ 再生利用率が高い廃棄物は,がれき類,金属くず,動物のふん尿などであった。
⑸ 最終処分の比率が最も高い廃棄物は,燃え殻であった。
解説
(1)
環境省「令和4年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」より
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r04/html/hj22020301.html
近年、産業廃棄物の排出量は約4億トン前後で推移しており、大きな増減は見られません。2019年度の排出量は3.86億トンであり、前年度に比べて712万トン増加しています。
(2)
環境省「令和4年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」より
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r04/html/hj22020301.html
産業廃棄物の排出量を業種別に見ると、排出量が多い3業種は、電気・ガス・熱供給・水道業、農業・林業、建設業となっています。この上位3業種で総排出量の約7割を占めています。
(3)
環境省「産業廃棄物の排出・処理状況等(令和元年度実績)」より
https://www.env.go.jp/content/900518472.pdf
汚泥の排出量が最も多く、 約 170,841 千トン(全体の 44.3%)、次いで動物のふん尿が約 80,788 千トン(同 20.9%)、がれき 類が約 58,930 千トン(同 15.3%)であった。 これら3種類からの排出量が全排出量の約8割を占めており、金属くずと廃プラスチック類の間で順位の逆転が起きているものの、全体として前回の調査結果と同様の傾向を示している。
(4)
環境省「産業廃棄物の排出・処理状況等(令和元年度実績)」より
https://www.env.go.jp/content/900518472.pdf
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再生利用率が高い廃棄物は、がれき類(96.4%)、金属くず(96.2%)、動物のふん尿(94.9%)、 鉱さい(93.9%)等であり、再生利用率が低い廃棄物は、汚泥(7.3%)、廃アルカリ(17.7%)、 廃酸(34.4%)、動物の死体(35.0%)等であった。
(5)
環境省「産業廃棄物の排出・処理状況等(令和元年度実績)」より
https://www.env.go.jp/content/900518472.pdf
最終処分の比率が高い廃棄物は、燃え殻(22.6%)、ゴムくず(18.3%)、ガラスくず、 コンクリートくず及び陶磁器くず(15.8%)、繊維くず(15.4%)、廃プラスチック類(15.3%) 等であった。
正解.
2
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