R7 ダイオキシン類特論 問22
問題
PCDDs,PCDFs 及び PCBs の同定に関する記述中,(ア)~(エ)の中に挿入すべき語句の組合せとして,正しいものはどれか。
モニターした二つ以上のイオンにおけるクロマトグラム上の (ア) の比が標準物質のものとほぼ同じであり, (イ) の同位体存在比から推定されるイオン強度比に対して (ウ) (検出下限の 3 倍以下の濃度では (エ) )にあるとき,そのピークはダイオキシン類又は PCBs によるものとする。
| (ア) | (イ) | (ウ) | (エ) |
- ⑴ | ピーク面積 | 塩素原子 | ± 15 % | ± 25 % |
- ⑵ | ピーク高さ | 炭素原子 | ± 15 % | ± 25 % |
- ⑶ | ピーク面積 | 塩素原子 | ± 10 % | ± 20 % |
- ⑷ | ピーク高さ | 塩素原子 | ± 10 % | ± 20 % |
- ⑸ | ピーク面積 | 炭素原子 | ± 10 % | ± 20 % |
解説
PCDDs(ポリ塩化ジベンゾ–パラ–ジオキシン)、PCDFs(ポリ塩化ジベンゾフラン)、およびPCBs(ポリ塩化ビフェニル)の同定(測定対象物質であることの確認)に関する基準を問う問題です。ア~エに挿入すべき語句と数値は以下の通りです。
(ア) ピーク面積
ダイオキシン類の同定と定量には、クロマトグラム上の「ピーク高さ」ではなく、「ピーク面積」の比を用います。モニターした2つ以上のイオンのピーク面積比が、標準物質(検量線作成用標準液など)の面積比とほぼ一致していることが、同定の第一の条件となります。
(イ) 塩素原子
ダイオキシン類やPCBsは、分子内に含まれる「塩素原子」の天然同位体(35Cl と 37Cl)の存在比によって決まる、特徴的な質量分布(イオン強度比)を持ちます。この理論的な強度比と比較することで、目的物質であるかどうかを判断します。
(ウ) ± 15 % および (エ) ± 25 %
推定される理論的なイオン強度比(M と M+2 など)に対する許容誤差範囲は、原則として ±15 % 以内とされています。 ただし、濃度が非常に低く「検出下限の3倍以下」である場合には、ノイズ等の影響による変動が大きくなるため、許容範囲が ±25 % に緩和(拡大)されます。
以上の対応関係「(ア) ピーク面積、(イ) 塩素原子、(ウ) ± 15 %、(エ) ± 25 %」をすべて満たす組み合わせは、選択肢 ⑴ となります。
正解.
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