R6騒音・振動

R6 騒音・振動概論 問24

問題

1自由度の振動系の振動に関する記述として,正しいものはどれか。

⑴ 減衰のない自由振動の固有振動数は,質量の平方根に比例する。

⑵ 減衰のない自由振動の固有振動数は,ばね定数の平方根に反比例する。

⑶ 減衰のある自由振動では,減衰比が1を超えた場合に振動が生じる。

⑷ 減衰のない強制振動では,振動数比が 2を超えると振幅倍率が1を超える。

⑸ 共振時の振動数比は,減衰比の値によって変化する。

解説

(1)減衰のない自由振動の固有振動数は,質量の平方根に比例する

誤りです。固有振動数f0は、質量の平方根に反比例します。

f01/2π√(k/m)

  • k:ばね定数(N/m)
  • m:質量(kg)

(2)減衰のない自由振動の固有振動数は,ばね定数の平方根に反比例する

誤りです。固有振動数はばね定数の平方根に比例します。

(3)減衰のある自由振動では,減衰比が1を超えた場合に振動が生じる

誤りです。減衰比が1以上の場合、振動は生じず、過減衰と呼ばれる振動しない状態になります。振動は減衰比が1未満でのみ発生します。

(4)減衰のない強制振動では,振動数比が2を超えると振幅倍率が1を超える

誤りです。減衰のない場合(減衰比が0)の強制振動では、振動数比が√2を超えると振幅倍率は1以下になります。

このグラフでは、以下のようになります。

  • 振動数比が1のとき、振幅倍率が無限大(共振)。
  • 振動数比が√2以上のとき、振幅倍率が1以下。

(5)共振時の振動数比は,減衰比の値によって変化する

正しいです。共振時の振幅倍率や振動数比は、減衰比の値に依存して変化します。減衰比が小さいほど、振幅倍率は大きくなります。

「共振時の振動数比が減衰比によって変化する」という点が本問題で正しい選択肢です。

 


解答.

5


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3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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