2-10 アルミニウム溶解炉
製造工程
- 溶解炉のバーナーは,溶湯温度を 700 ~ 750 ℃程度に保持するために間欠(バッチ式)運転される。
- 原料の一つである切り粉には,油溶性及び水溶性の切削油に由来する塩素が含まれている。
- 切り粉は,油切り及び水切り処理し,さらに 300 ~ 500 ℃で乾燥する。
- 焙焼炉では,使用済飲料缶の塗料に含まれる揮発分を除去するため,キルン式の炉で通常500 ℃以上で処理を行う。
- キルン内の酸素濃度は,アルミニウムの酸化防止のため 6~8%に抑える必要がある。
- 800℃ 前後で燃焼した後,再加熱炉を出たガスの約 1/2 は再度キルンに戻される。
- 溶解炉におけるドロスの分離,水素やアルカリ及びアルカリ土類金属の除去を促進するため,粉体状フラックスや塩素ガスを使用する。
排ガス
- 窒素酸化物,硫黄酸化物などの有害物質に対応する排ガス処理設備の多くは,ダイオキシン類排出抑制にも有効である。
- 溶解炉において,黒煙や粉じんの吸引,集じん効率を向上する。
- バグフィルター入口の排ガス温度を 200 ℃以下に保つ。
- バグフィルターの集じん効率を高レベル(95 ~ 99 %)に管理する。
- バーナーの不完全燃焼を防止する。
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