H29騒音・振動

H29 騒音・振動特論 問29

問題

ある機械の弾性支持対策の前後で地盤上における鉛直振動を測定したところ,下表の結果を得た。この表をもとに推定される記述として,正しいものはどれか。

オクターブバンド中心周波数(Hz) 4 8 16 31.5 63
オクターブバンド

振動加速度レベル(dB)

対策前 45 50 55 75 65
対策後 40 40 45 60 50

 

⑴ 対策前の振動レベルは,約 66 dB である。

⑵ 対策前の振動加速度レベルと振動レベルとの差は,約 15 dB である。

⑶ 対策による振動加速度レベルの低減量は,約 10 dB である。

⑷ 対策による振動レベルの低減量は,約 15 dB である。

⑸ 弾性支持の固有振動数は,31.5 Hz である。

解説

問題文の表に周波数補正を加えます。

オクターブバンド中心周波数(Hz) 4 8 16 31.5 63
補正値 0 -1 -6 -12 -18
オクターブバンド

振動加速度レベル(dB)

対策前 45 50 55 75 65
補正後 45 49 49 63 47
対策後 40 40 45 60 50
補正後 40 39 39 48 32

表から、以下の数値を求めます。

対策前の振動加速度レベル

454+508=51

51+5516=57

57+6563=66

66+7531.5=76dB

対策前の振動レベル

454+4763=49

49+498=52

52+4916=54

54+6331.5=64dB

対策後の振動加速度レベル

404+408=43

43+4516=47

47+5063=52

52+6031.5=61dB

対策後の振動レベル

3263+398=40

40+3916=43

43+404=45

45+4831.5=50dB

(1)対策前の振動レベルは、約64dBです。

(2)対策前の振動加速度レベルは76dB、振動レベルは64dBなので、差は約12dBです。

(3)対策前後で振動加速度レベルは、76dB→61dBとなっているので、約15dBの低減となっています。

(4)対策の前後で振動レベルは、64dB→50dBなので、約14dBの低減です。

他の選択肢よりも数値が近く、デシベル和の誤差を考えると、ほぼ正解と判断して良いと思います。

(5)低減量は31.5Hzと63Hzが同じなので、31.5Hzが固有振動数と絞り込むことはできないと考えられます。

解答 4

 

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ピエうさ
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