問題
ダイオキシン類に関する記述として,正しいものはどれか。
⑴ PCDDs は 2 個のベンゼン環が 1 個の酸素原子により結合した構造である。
⑵ PCDFs は 2 個のベンゼン環が 2 個の酸素原子により結合した構造である。
⑶ PCBs は 2 個のフェニル基が結合した構造である。
⑷ PCBs では塩素が置換できる水素の数は 12 個である。
⑸ PCDDs,PCDFs は化成品として積極的に製造され,使用されてきた。
解説
(1)2 個のベンゼン環が 1 個の酸素原子により結合した構造は、PCDFsです。
(2)2 個のベンゼン環が 2 個の酸素原子により結合した構造は、PCDDsです。
(3)フェニル基とは、ベンゼン環から水素1つを除いた構造をしています。
PCBsは、このフェニル基が2つ結合した構造なので、問題文のとおりです。
そもそもPCBsは、polychlorinated biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の頭文字をとったもので、biは2つの意味からも明らかですね。
(4)ベンゼン環は、6個の炭素が正6角形に結合し、それぞれの炭素に水素が1個ずつ結合しています。
フェニル基は、ベンゼン環から水素1つを除いた構造をしているので、残りの水素は5個です。
そのフェニル基が2結合したものがPCBsのため、置換できる水素の数は10個です。
(5)PCBsは、熱に対して安定、電気絶縁性が高い、耐薬品性に優れていることから、コンデンサなど様々なものに使用されてきました。
一方で、PCDDs,PCDFsは、物の燃焼や薬品の合成などで不純物として含まれています。
解答 3
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