問題
ダイオキシン類による大気の汚染,水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基準の達成期間等に関する記述中,(ア)~(オ)の中に挿入すべき語句の組合せとして,正しいものはどれか。
1 環境基準が達成されていない地域又は水域にあっては, (ア) に達成されるように努めることとする。
2 環境基準が現に達成されている地域若しくは水域又は環境基準が達成された地域若しくは水域にあっては,その (イ) に努めることとする。
3 (ウ) の汚染に係る環境基準が (エ) に達成されることが見込まれない場合にあっては, (オ) 措置を講じ, (ウ) の汚染に起因する環境影響を防止することとする。
(ア) – (イ) – (ウ) – (エ) – (オ)
⑴ 直ち – 維持 – 水質 – 可及的速やか – 必要な
⑵ 可及的速やか – 維持 – 大気 – 直ち – 応急の
⑶ 可及的速やか – 維持 – 土壌 – 早期 – 必要な
⑷ 可及的速やか – 改善 – 水質 – 早期 – 応急の
⑸ 直ち – 改善 – 土壌 – 可及的速やか – 必要な
解説
環境省の告示を覚えていれば確実に解けますが、以下のように考えれば覚えていなくても正解を推測できます。
(ア)
「直ち」と「可及的速やか」はどちらも早いような意味ですが、その度合いが異なります。
「直ち」は、即時に、その瞬間にくらいの早さです。
一方、「可及的速やか」は、できるだけ早くくらいです。
「直ち」ですと、環境基準が達成できなかったら、その瞬間に達成させなさいとなります。
環境基準は色々な要因で達成できない場合が多いので、「直ち」では不自然だと思います。
(イ)
環境基準が達成できているので、「改善」は不要で、それを「維持」すると考えられます。
(エ)
この段階で、(2)と(3)に絞れています。
「直ち」と「早期」ですが、(ア)のとおり、「直ち」ですとその瞬間に改善の見込みの有無を判断しなくてはいけないので不自然と考えられます。
以上から、(3)が正解とわかりました。
参考に問題文は、ダイオキシン類による大気の汚染、水質の汚濁(水底の底質の汚染を含む。)及び土壌の汚染に係る環境基準(環境庁告示第68号)のうち、「第2 達成期間等」の記述です。
第2 達成期間等
1 環境基準が達成されていない地域又は水域にあっては、可及的速やかに達成されるように努めることとする。
2 環境基準が現に達成されている地域若しくは水域又は環境基準が達成された地域若しくは水域にあっては、その維持に努めることとする。
3 土壌の汚染に係る環境基準が早期に達成されることが見込まれない場合にあっては、必要な措置を講じ、土壌の汚染に起因する環境影響を防止することとする。
解答.
3
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