- 問題
- 解説
- (1)農薬や殺菌剤として広く使われていたクロロフェノール等の不純物としてダイオキシン類が存在しており,これを散布することで環境を汚染した
- (2)製紙工場等でパルプ漂白に塩素が使用され,その漂白過程でダイオキシン類が生成され,廃液とともに流出した
- (3)1990(平成2)年当時の我が国の都市ごみ焼却処理では、小型焼却炉で発生するダイオキシン類の割合は少なく、大部分のダイオキシン類は大型連続炉から発生していた
- (4)ダイオキシン類は脂溶性が高いので,水中に希薄な状態で存在していたものが,プランクトン,小魚,大魚,鳥等の食物連鎖の順番に生物濃縮される
- (5)人間が摂取するダイオキシン類は大部分が食品経由であり,空気,水からはわずかである
問題
ダイオキシン類による環境・人体汚染に関する記述として,誤っているものはどれか。
⑴ 農薬や殺菌剤として広く使われていたクロロフェノール等の不純物としてダイオキシン類が存在しており,これを散布することで環境を汚染した。
⑵ 製紙工場等でパルプ漂白に塩素が使用され,その漂白過程でダイオキシン類が生成され,廃液とともに流出した。
⑶ 1990(平成2)年当時の我が国の都市ごみ焼却処理では,小型焼却炉で発生するダイオキシン類の割合は少なく,大部分のダイオキシン類は大型連続炉から発生していた。
⑷ ダイオキシン類は脂溶性が高いので,水中に希薄な状態で存在していたものが,プランクトン,小魚,大魚,鳥等の食物連鎖の順番に生物濃縮される。
⑸ 人間が摂取するダイオキシン類は大部分が食品経由であり,空気,水からはわずかである。
解説
(1)農薬や殺菌剤として広く使われていたクロロフェノール等の不純物としてダイオキシン類が存在しており,これを散布することで環境を汚染した
→ 正しいです。
クロロフェノール系の化学物質はダイオキシン類を不純物として含むことがあり、これが散布によって環境を汚染した事例があります。
(2)製紙工場等でパルプ漂白に塩素が使用され,その漂白過程でダイオキシン類が生成され,廃液とともに流出した
→ 正しいです。
塩素漂白の過程でダイオキシン類が副生成物として発生し、環境中に放出された例があります。
(3)1990(平成2)年当時の我が国の都市ごみ焼却処理では、小型焼却炉で発生するダイオキシン類の割合は少なく、大部分のダイオキシン類は大型連続炉から発生していた
→ 誤りです。
1990年代当時は、小型焼却炉の方が焼却温度が低く、ダイオキシン類が多く発生しやすい状況でした。一方、大型連続炉では温度が比較的高く安定しており、ダイオキシン類の発生は少なかったのが実情です。
(4)ダイオキシン類は脂溶性が高いので,水中に希薄な状態で存在していたものが,プランクトン,小魚,大魚,鳥等の食物連鎖の順番に生物濃縮される
→ 正しいです。
ダイオキシン類は脂溶性が高いため、生物の脂肪組織に蓄積されやすく、食物連鎖を通じて濃縮される性質があります。
(5)人間が摂取するダイオキシン類は大部分が食品経由であり,空気,水からはわずかである
→ 正しいです。
ダイオキシン類の摂取経路の大部分は食品であり、特に脂肪分の多い魚介類や肉類から摂取されることが多いとされています。
解答.
3
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