R6騒音・振動

R6 騒音・振動概論 問7

問題

騒音の定義と騒音公害の特徴に関する記述として,誤っているものはどれか。

⑴ 環境基本法では,環境基準の基準値を上回る音が騒音であると定義している。

⑵ 音の大きさが小さくても,また特別な種類の音でなくても,時として騒音公害を起こし忌避されることがある。

⑶ 騒音問題は感覚に係る公害であることから,人の感覚を考慮した評価手法がとられている。

⑷ 騒音公害は,工場及び事業場の場合,水質や大気の汚染に比べて極めて局所的である。

⑸ 音波という現象は,別の物質などの付加によるものではなく,単に空気中の物理的変化によるものであり,後に処理物質を残さないという特徴を有する。

解説

(1) 環境基本法では,環境基準の基準値を上回る音が騒音であると定義している

誤りです。
環境基本法では騒音が公害の一つとして挙げられていますが、「騒音」の明確な定義は示されていません。騒音は JIS Z 8106 で「不快な又は望ましくない音,その他の妨害」とされています。このため、基準値を超えない音でも、不快であれば騒音とみなされます。

(2) 音の大きさが小さくても,また特別な種類の音でなくても,時として騒音公害を起こし忌避されることがある

正しいです。不快に感じる音であれば、小さな音でも騒音公害の原因となり得ます。

(3) 騒音問題は感覚に係る公害であることから,人の感覚を考慮した評価手法がとられている

正しいです。騒音は感覚的な問題であるため、人の主観的な感覚(不快さ、妨害度)を考慮した評価方法が用いられています。

(4) 騒音公害は,工場及び事業場の場合,水質や大気の汚染に比べて極めて局所的である

正しいです。騒音は音源に近い場所で局所的に影響を与えることが多く、水質や大気汚染のように広範囲に影響を及ぼすことは少ないです。

(5) 音波という現象は,別の物質などの付加によるものではなく,単に空気中の物理的変化によるものであり,後に処理物質を残さないという特徴を有する

正しいです。騒音は音波として空気を振動させる現象であり、有害物質を残さないため、大気汚染や水質汚染と異なります。

騒音の定義に関する誤解が問題のポイントです。環境基本法では騒音の明確な定義はなく、不快に感じる音はすべて騒音とされる可能性があります。この点で選択肢 1 が誤りとなります。

 


解答.

1


次の問題だよ~♪

R6 騒音・振動概論 問8問題 下図は,2002(平成14)年度から2021(令和3)年度までの騒音に係る苦情件数の推移を表したものである(環境省:騒音規制法等...

前の問題だよ~♪

R6 騒音・振動概論 問6問題 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律施行令に規定する騒音発生施設又は振動発生施設に関する記述として,誤っているものはど...

目次に戻るよ~♪

https://pierre-usagi.com/kougai-top/kougai-souon-shindou-r6/

ABOUT ME
ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です