R6騒音・振動

R6 騒音・振動特論 問21

問題

均質で一様な地盤上に機械が設置されており,その機械から15m離れた点での地表面での鉛直振動の振動レベルが75dB,同じく60m離れた点での振動レベルが60dBであるとき,この地盤の内部減衰は約何dB/mか。ただし,波動は表面波とする。

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

解説

振動の距離減衰は、振動加速度レベルをLとすると、以下の式で求められます。

LL0-20nlogr/r0-8.7λ(r – r0)

  • L0:基準点での振動加速度レベル
  • r0:発生源から基準点までの距離
  • r:発生源から測定点までの距離
  • λ:地盤の内部減衰係数
  • n:幾何減衰係数(表面波:0.5、表面波と実体波が混在:0.75、実体波:1.0、表面を伝搬する実体波:2.0

この距離減衰の式は、幾何減衰と内部減衰の項を合わせたものになります。

  • 幾何減衰:20nlogr/r0(dB)
  • 内部減衰:8.7λ(r – r0)(dB)

 

距離減衰の式に問題文の数値を代入し、内部減衰の項のレベルを求めます。

60=75-20×0.5×log60/15-8.7λ(60-15)

8.7λ(60-15)=75-60-10log4

8.7λ×45=15-6=9(dB)

ここで、求める内部減衰は、単位がdB/mとなっています。

上記で求めた内部減衰は9dBなので、距離で割る必要があります。

内部減衰8.7λ(r – r0)のうち、距離に該当するのは、(r – r0)になります。

この部分は45なので、求める距離減衰は、9/45=0.2(dB/m)となります。

 


解答.

2


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ピエうさ
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