R7 騒音・振動特論 問29
問題
防振対策の基礎資料を得る測定に関する記述として、不適当なものはどれか。
- (1) 振動の基本的な物理量を測定する前に、振動の種類(回転機械の不釣り合い、衝撃力など)を判別しておく。
- (2) 予備調査では、対象とする機械の構造や仕様,振動が異常発生している時の運転状態などを観察する。
- (3) 振動を発生する機械まわりや基礎の周辺で物理量を測定する。
- (4) 複雑な振動を誘発する振動源の防止対策では、運転条件を変化させた場合の測定や衝撃を与えて過渡振動を起こさせて測定する場合がある。
- (5) 負荷状態による振動の変化や振動と騒音の発生状態などに関する感覚的。経験的な情報は、振動診断(測定器による測定)に活用すべきではない。
解説
この問題は、防振対策を立案するための基礎資料を集める際、どのような調査や測定が適切であるかという実務的な知識を問うものです。
1. 不適当な選択肢:(5)
記述内容:
「負荷状態による振動の変化や振動と騒音の発生状態などに関する感覚的・経験的な情報は、振動診断(測定器による測定)に活用すべきではない。」
誤りの理由:
振動診断において、人間の感覚や経験から得られる情報は非常に重要であり、測定器による数値データと積極的に併用すべきだからです。
詳細:
現場の作業員が感じる「特定の負荷がかかった時の異音」や「普段とは違う揺れ」といった感覚的な情報は、振動の原因を特定するための大きなヒントになります。これらを無視するのではなく、測定器のデータと組み合わせて総合的に判断することが正しい診断のあり方です。
2. その他の選択肢(正しい記述)
(1) 振動の種類の判別:
測定を始める前に、それが回転機械の不釣り合いによるものか、あるいはプレスのような衝撃力によるものかを判別しておくことで、適切な測定・分析手法を選ぶことができます。
(2) 予備調査の重要性:
機械の構造、仕様、異常が発生している時の具体的な運転状態を事前に観察することは、精度の高い資料を得るために不可欠です。
(3) 測定位置の選定:
振動を発生している機械のすぐ周りや、それを支える基礎の周辺で測定を行うことで、振動源の特性を直接把握できます。
(4) 条件変更による測定:
原因が複雑な場合、あえて運転条件を変えたり、外部から衝撃を与えて一時的な振動(過渡振動)を起こさせたりして、その反応を見る手法がとられることがあります。
まとめ:試験対策のポイント
「測定器 vs 人間の感覚」:
公害防止の実務では、測定器による客観的な数値だけでなく、現場での感覚的・経験的な情報も活用するのが鉄則です。
断定的な表現に注意:
本試験において「~すべきではない」や「容易に~できる」といった極端な表現が含まれる選択肢は、不適当(誤り)である可能性が高い傾向にあります。
防振対策の調査は、単に機械的に測るだけでなく、現場の状況を多角的に把握することが求められるという点を理解しておきましょう。
正解.
5
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