問題
騒音・振動及び悪臭の苦情件数に関する記述として,誤っているものはどれか(令和元年度総務省公害等調整委員会報告書,令和元年度環境省騒音規制法施行状況調査報告書及び振動規制法施行状況調査報告書による)。
⑴ 典型7公害の種類別苦情件数は,騒音が最も多い。
⑵ 典型7公害の種類別苦情件数において,振動の苦情件数は,悪臭の苦情件数より多い。
⑶ 典型7公害の総苦情件数に対する振動苦情件数の割合は,近年ほぼ横ばいの傾向にある。
⑷ 振動の苦情件数と騒音の苦情件数との比率は,近年ほぼ一定で推移している。
⑸ 騒音及び振動の苦情件数を発生源別にみると,どちらも建設作業が最も多い。
解説
解説に使用したデータは以下のとおりです。
- 総務省公害等調整委員会「公害苦情調査」
https://www.soumu.go.jp/kouchoi/knowledge/report/main.html - 令和元年度(平成31年度)騒音規制法等施行状況調査の結果について
https://www.env.go.jp/press/109314.html - 令和元年度(平成31年度)振動規制法等施行状況調査の結果について
https://www.env.go.jp/press/109313.html
(1)
下図から近年は騒音苦情が最も多い傾向が続いています。
![]()
総務省「公害苦情調査」より
(2)
(1)公害苦情受付件数の図から、悪臭の方が振動よりも多いことが分かります。
(3)
(1)公害苦情受付件数の図から、振動苦情の件数は横ばいであることが分かります。
(4)
この試験は令和4年に実施されたため、令和元年までの統計が用いられています。
(3)のとおり振動苦情件数はほぼ横ばい、騒音苦情件数は令和元年までの数年で大きな変動がないため、それら件数の比率も一定で推移していると言えます。
一方、令和2年に騒音苦情件数は急増しているため、比率は一定とは言い難い状況になりました。
(5)
施行状況調査の結果から、騒音・振動共に建設作業による苦情が最も多く発生しています。
![]()
環境省「令和元年度(平成31年度)騒音規制法等施行状況調査の結果について」より
![]()
環境省「令和元年度(平成31年度)振動規制法等施行状況調査の結果について」より
正解.
2
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