R7 公害総論 問8
問題
光化学オキシダントに関する記述として、誤っているものはどれか。
- (1) 窒素酸化物(NOx)と非メタン炭化水素を含む揮発性有機化合物(VOC)などがかかわる大気中の光化学反応によって、光化学オキシダントが生成する。
- (2) パーオキシアセチルナイトレートは、光化学オキシダントの一つである。
- (3) オゾンは光化学オキシダントの90%以上を占めている。
- (4) 光化学オキシダントの測定方法として、紫外線吸収法やエチレンを用いる化学発光法がある。
- (5) 2022(令和4)年度における光化学オキシダントの環境基準達成率は、一般環境大気測定局で1%、自動車排出ガス測定局で0.5%であった。
解説
今回は、夏の風物詩(?)ともいえる「光化学オキシダント(Ox)」についての問題ですね。
光化学オキシダントは、環境基準の達成が非常に難しく、日本の大気環境における「ラスボス」のような存在です。
今回の問題の正解と解説
正解(誤っているもの)は (5) です。
(5) の間違いポイント:
達成率はもっと「絶望的」です!
問題文には「一般局で1%、自排局で0.5%」とありますが、実際の令和4年度のデータは以下の通りです。
一般環境大気測定局(一般局):
0.1% (1,143局中、達成したのはわずか1局!)
自動車排出ガス測定局(自排局):
0% (31局中、達成した局はゼロ!)
問題文の数値よりもさらに低く、依然として極めて低い水準にあるのが現状です。
楽しく学ぼう!他の選択肢の解説
他の選択肢はすべて正しい記述です。光化学オキシダントの基本プロフィールとして覚えておきましょう!
(1) 生成のメカニズム:太陽とガスが作る「都会の霧」
工場や車から出る窒素酸化物(NOx)と、接着剤や塗料などに含まれる揮発性有機化合物(VOC)が、大気中で太陽の強い光を受けて化学反応(光化学反応)を起こすことで発生します。
(2) Oxのメンバー紹介:PANも仲間です
光化学オキシダントは単独の物質ではなく、オゾンやパーオキシアセチルナイトレート(PAN)といった酸化性物質の総称です。
(3) 主成分は「オゾン」
光化学オキシダントの大部分(90%以上)を占めているのはオゾンです。
(4) 測定方法:光や化学反応でチェック
光化学オキシダントを測るには、特定の波長の光を当てる「紫外線吸収法」や、エチレンとの反応を利用する「化学発光法」などのハイテクな方法が使われます。
初学者のための暗記のコツ!
光化学オキシダントの攻略ポイントは、ズバリ「達成率の低さ」です。
「達成率はほぼゼロ!」と覚える。
1%も達成できていない、という衝撃的な事実をイメージできれば、(5)が誤りだとすぐに分かります。
「原因は車と工場と、お日様!」
NOx、VOC、そして強い日射という3要素が揃うと発生しやすくなります。だから夏に「光化学スモッグ注意報」が出やすいんですね。
この「光化学オキシダント」の現状をマスターすれば、公害総論の大気分野で大きなアドバンテージになります。
正解.
5
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