2-5 触媒処理
- 担持触媒は,活性成分とそれを保持する担体からなる。 触媒には,通常,金属又は金属酸化物(酸化バナジウム系等)が用いられる。
- 担体は,活性成分の分散性をよくして,表面に露出する活性成分の割合を増やす役割をしている。
- 圧力損失を小さくするため,一般にハニカム構造の触媒が用いられる。
- ダイオキシン類は触媒に吸着し,表面上で酸化分解される。触媒上でのダイオキシン類と酸素の反応性は,触媒の種類によって大きく異なる。
- 触媒は集じん装置の後流に設置され,触媒表面への酸性硫酸アンモニウムの析出による性能低下を防ぐために,通常200℃以上で運転される。
- フライアッシュ(飛灰)に含まれるダイオキシン類の分解は困難である。
- 都市ごみ焼却施設での触媒処理の設備フロー:焼却炉 → 消石灰吹込み → バグフィルター → 再加熱器 → 触媒反応器 → 煙突
- ダイオキシン類は,主に二酸化炭素,水,塩化水素などに分解される。
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分解率
分解率(効率%)=(元々の量から除去できた量)/(元々の量)×100
空間速度
SV=Q/V
- 空間速度(SVh-1)
- 流量(Qm3/h)
- 触媒量(Vm3)
SV 値が大きくなるほど排ガスと触媒との接触時間は短くなり,ダイオキシン類の分解率は 低下します。
光触媒による分解原理
UV 照射された二酸化チタンが光励起することにより,価電子帯の正孔で有機物が酸化され,一方,導電帯の電子と溶存酸素が作用し生成した OH ラジカルにより,有機物が酸化される。
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