2-4 スクラバー
スクラバーとは、ダストを主に慣性力,拡散,重力などの機構により液滴や液膜に捕集する集じん装置です。
捕集機構
- 捕集媒体の多くは,気流中や壁面上に静止できないので,捕集媒体も分離しなければならない。
- 慣性力による捕集効率は,捕集体形状とレイノルズ数,ストークス数, 遮りパラメータによって決まる。
- 慣性衝突は2~3µmより大きなダスト、拡散作用は0.1µm以下のダストで主となる。
- 気流とほぼ同じ運動をする微小ダストでも,ダストが捕集媒体に接触すれば捕集される。
処理ガス速度が大きいほど,細かい水滴が多量に形成され集じん率が高くなります。
充塡層式スクラバー
- 代表的なものに充塡塔,流動層スクラバーなどがある。
- 一般に,低ダスト濃度ガスの処理に使用される。
- 充塡物としては,比表面積が大きく水膜が形成しやすいものが用いられる。
- 充塡塔では,充塡層での処理ガス流速は 1 m/s 以下であり,50 %分離粒子径は 1 µm 前後である。
- 充塡物としては,従来は磁器製その他のラシヒリング,木製ハードル,コークスなどが用いられていたが,最近はプラスチック製のものが多く採用される。
ため水式スクラバー
- 集じん室内に一定の水又はその他の液体を保有し,含じんガスを通過させ,含じんガスの洗浄を行う形式である。
- 洗浄後のガスに同伴されるミスト量が多くなるので,出口側にミスト分離装置を設置する必要がある。
- 保有水を循環使用するので,わずかな水の補給で集じんができる。
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