H23騒音・振動

H23 騒音・振動概論 問12

問題

日本産業衛生学会の聴力保護に関する職場における騒音許容基準によると,騒音の暴露時間とその時間内の許容等価騒音レベルの関係は,1日8時間に暴露される等価騒音レベル 85dBの騒音の総暴露エネルギーと同じになるように決められ ている。ここで以下に示す,暴露時間 T (分)とその時間内の等価騒音レベル LAeq,T (dB)の組合せのうち,上記の騒音許容基準を超過しているものはどれか。

暴露時間 T(分) – 等価騒音レベル LAeq,T (dB)

⑴ 380 – 86

⑵ 240 – 88

⑶ 150 – 90

⑷ 75 – 93

⑸ 40 – 98

解説

等価騒音レベルと個々の時間がバラバラになっています。

このような場合は、平均化時間を揃えて評価を行います。

等価騒音レベルLAeq=(個々の等価騒音レベル)+10 log t/T

  • t:個々の平均化時間
  • T:平均化時間

まずは、8時間(480分)の等価騒音レベル85dBについて考えます。

平均化時間は揃っていれば何でも大丈夫です。ここでは計算しやすくするため、10分としてみます。

LAeq,480 =85+10log480/10

=85+10log48=102(dB)

同様に、各選択肢を検討します。

⑴ 暴露時間380分、 等価騒音レベル86dB

86+10log380/10

=86+10log38

=86+10(log3.8+log10) (→常用対数表から、log3.8=0.58を代入します)

=86+10(0.58+1)≒102(dB)

⑵ 暴露時間240分 、等価騒音レベル88dB

88+10log240/10

=88+10log24

=88+10(3log2+log3)

=88+10(0.9+0.5)=102(dB)

⑶ 暴露時間150分 、等価騒音レベル90dB

90+10log150/10

=90+10log15

=90+10(log3+log5)

=90+10(0.5+0.7)=102(dB)

⑷ 暴露時間75分 、等価騒音レベル93dB

93+10log75/10

=93+10(2log5+log3-log10)

=93+10(1.4+0.5-1)=102(dB)

⑸ 暴露時間40分 、等価騒音レベル98dB

98+10log40/10

=98+10log4

98+20×0.3=104(dB)

 


解答.

5


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