問題
騒音計を用いて,ある定常騒音を周波数重み付け特性 A,C,Z で測定した音圧レベルを,それぞれ LA,LC,LZ とする。このとき,それらの測定値について常に成り立つ関係はどれか。ただし,周波数重み付け特性の設計目標値からの偏差及び測定の不確かさは考えないものとする。
⑴ LC ≦ LZ
⑵ LC > LZ
⑶ LA ≦ LZ
⑷ LA ≦ LC
⑸ LA > LC
解説
それぞれ、以下のような特徴があります。
A特性:人間の聴覚を考慮した周波数の重み付けです。
C特性:比較的平坦な周波数特性を持つ重み付けです。31.5Hz以下の低い周波数と8kHz以上の高い周波数でマイナスに補正され、他は補正がありません。
Z特性:重み付けはありません。
(1)
低い周波数と高い周波数ではLC<LZ、その他の周波数はLC=LZなので、常に成り立ちます。
(2)
LCはプラスに重み付けすることが無いため、LZを上回ることはありません。
(3)
A特性補正では概ねマイナスに補正しますが、2000Hzや4000Hzでは+1dBの補正なのでLZを上回ります。
(4)
A特性補正では2000Hzや4000Hzで+1dBですが、LCはプラスに補正することが無いため、LAがLCを上回る周波数もあります。
(5)
A特性補正で特に低い周波数の補正がマイナスに大きいため、LCがLAを上回ります。
解答.
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