H28騒音・振動

H28 騒音・振動特論 問10

問題

騒音計を用いて,ある定常騒音を周波数重み付け特性 A,C,Z で測定した音圧レベルを,それぞれ LA,LC,LZ とする。このとき,それらの測定値について常に成り立つ関係はどれか。ただし,周波数重み付け特性の設計目標値からの偏差及び測定の不確かさは考えないものとする。 

 

LC ≦ LZ 

LC > LZ 

LA ≦ LZ 

LA ≦ LC 

LA > LC 

解説

それぞれ、以下のような特徴があります。

A特性:人間の聴覚を考慮した周波数の重み付けです。

 

C特性:比較的平坦な周波数特性を持つ重み付けです。31.5Hz以下の低い周波数と8kHz以上の高い周波数でマイナスに補正され、他は補正がありません。

 

Z特性:重み付けはありません。

 

(1)

低い周波数と高い周波数ではLC<LZ、その他の周波数はLC=LZなので、常に成り立ちます。

(2)

LCはプラスに重み付けすることが無いため、LZを上回ることはありません。

(3)

A特性補正では概ねマイナスに補正しますが、2000Hzや4000Hzでは+1dBの補正なのでLZを上回ります。

(4)

A特性補正では2000Hzや4000Hzで+1dBですが、LCはプラスに補正することが無いため、LAがLCを上回る周波数もあります。

(5)

A特性補正で特に低い周波数の補正がマイナスに大きいため、LCがLAを上回ります。


解答.

1


次の問題だよ~♪

H28 騒音・振動特論 問11問題 音圧レベルが等しく 70 dB で,周波数が 50,100,150 Hz である 3 つの純音からなる音がある。この音のバンド音...

前の問題だよ~♪

H28 騒音・振動特論 問9問題 密実な一重構造の壁の垂直入射音響透過損失(dB)の近似式はどれか。ただし, f は周波数(Hz),ρ は壁の密度(kg/m3),...

目次に戻るよ~♪

H28 騒音・振動特論https://pierre-usagi.com/kougai-h28-souon-shindou-tokuron-1/ http...
ABOUT ME
ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です