問題
機械の中心から 1 m 離れている位置の振動レベルが 70 dB である機械を,工場の敷地境界線上での振動レベルが 60 dB 以下となるように設置するためには,敷地境界線から少なくとも何 m 離す必要があるか。ただし,波動は表面波とし,地盤の内部減衰係数は 0.02 とする。
⑴ 2
⑵ 4
⑶ 6
⑷ 8
⑸ 10
解説
減衰後の振動レベルLは、以下の式から求められます。
L=L0-20・n・log r/r0-8.7・λ・(r – r0)
- L0:基準点での振動加速度レベル
- r0:発生源から基準点までの距離
- r:発生源から測定点までの距離
- λ:地盤の内部減衰係数
- n:幾何減衰係数(表面波:0.5、表面波と実体波が混在:0.75、実体波:1.0、表面を伝搬する実体波:2.0)
この問題では、減衰後の振動レベルLが60dB以下になるときを求めますので、問題文の条件を式に代入します。
L=70-20・0.5・log r/1 – 8.7・0.02・(r-1)=70-10・log r -0.174・(r-1)
選択肢それぞれの距離での振動レベルを求めます。
(1)
70-10・log 2 -0.174・(2-1)=70-10・0.3-0.174=67dB
(2)
70-10・log 4 -0.174・(4-1)=70-10・0.3・2-0.7=63dB
(3)
70-10・log 6 -0.174・(6-1)=70-10・(0.5+0.3)-0.9=61dB
(4)
70-10・log 8 -0.174・(8-1)=70-10・0.3・3-1.2=59.8dB
以上から、少なくとも8m離す必要があることがわかります。
計算問題を強化したい方にオススメ

公害防止管理者 騒音・振動関係の計算問題まとめ公害防止管理者騒音・振動関係は、計算問題が多数出題されます。この記事では、「正解とヒント」など問題集を進めるため、重要な公式をまとめてい...
解答.
4
次の問題だよ~♪

H28 騒音・振動特論 問22問題
かたい層の上に厚さ 10 m のやわらかい層が地表まで堆積している。地盤の固有振動数が 8 Hz の場合,やわらかい層の横波の伝...
前の問題だよ~♪

H28 騒音・振動特論 問20問題
毎分 1200 回転することにより,基礎に鉛直方向の正弦加振力を生じている機械がある。この機械を減衰要素のないばねで弾性支持して...
目次に戻るよ~♪

H28 騒音・振動特論https://pierre-usagi.com/kougai-h28-souon-shindou-tokuron-1/
http...
ABOUT ME
