H29騒音・振動

H29 騒音・振動概論 問15

問題

自由空間において半径 r0(m)の球形の音源から,全ての方向に一様に音波が放射されている。この音源の表面(球面)から外側へ r1(m),r2(m)離れた点における音圧レベルをそれぞれLp1(dB),Lp2(dB)とするとき,Lp2(dB)を表す式として,正しいものはどれか。ただし,r0>0とする。

(1)Lp1+20log((r0+r1)/(r0+r2))

(2)Lp1+20log(r1/r2)

(3)Lp1+10log(r1/(r0+r2))

(4)Lp1+10log(r1/r2)

(5)Lp1+10log((r0+r1)/r2)

解説

音響パワーレベルLWの球型の音源から、距離r地点の音圧レベルLpは、次の式で表されます。

Lp=LW+10log Q/4πr2

Q:方向係数

式を変形し、

Lp=LW+10log 1/r2+10log Q/4π=LW-20log r+10log Q/4π

なお、距離rは音源の中心からの距離です。

 

問題文の条件を、r1、r2の音圧レベルを上の式に当てはめます。

Lp1=LW-20log(r0+r1)+10log Q/4π

Lp2=LW-20log(r0+r2)+10log Q/4π

 

Lp1-Lp2=-20log((r0+r1)/(r0+r2))

Lp2=Lp1+20log((r0+r1)/(r0+r2))

 

音響パワーレベルと音圧レベルの関係式

問題文の「自由空間」とは、空中の球体表面からまんべんなく音が出ているようなイメージです。

方向係数Qは、1になり、Lp=LW+10logQ/4πr2は、次のようになります。

Lp=LW-20logr-11

 

「半自由空間」も問われることがあり、地面に置いた半球の表面からまんべんなく音が出ているようなイメージです。

方向係数Qは、2になり、Lp=LW+10logQ/4πr2は、次のようになります。

Lp=LW-20logr-8

解答 1

 

次の問題だよ~♪

H29 騒音・振動概論 問16問題 振幅が等しく逆方向に伝搬する二つの音波の重ね合わせに関する記述として,誤っているものはどれか。 ⑴ 周波数が等しい場合,位...

 

 

 

 

ABOUT ME
ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です