H29騒音・振動

H29 騒音・振動概論 問22

問題

正弦振動の変位 y(m)が y = y0 sin(2πf t)で与えられるとき,この正弦振動に関する記述として,誤っているものはどれか。ただし,y0 は変位振幅(m),f は振動数(Hz),t は時間(s)である。

⑴ 変位 y が 0 のとき,速度の絶対値は最大となる。

⑵ 変位 y が最大のとき,加速度の絶対値は最大となる。

⑶ 速度の振幅は,2πf y0 である。

⑷ 速度が最大のとき,加速度の絶対値も最大となる。

⑸ 変位,速度,加速度の実効値は,すべて絶対値の最大値の 1/ √2 である。

解説

変位y(m)がy = y0 sin(ωt)のとき、速度v(m/s)加速度a(m/s2)は次の式で表されます。

角振動数ω:2πf

速度v=y0ωcos(ωt)

加速度a=-y0ω2sin(ωt)

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これらを踏まえて、選択肢を確認します。

(1)y=0のとき、sinωt=0なので、ωt=0(t=0)の場合を考えます。

速度v=y0cos0となるので、コサインが最大なので、速度も最大となります。

(2)変位yが最大のときは、サインが最大になるときです。

上の式から、変位と加速度ともにサインにより変動するので、変位が最大のときは加速度の絶対値も最大になります。

(3) 速度v=y0ωcos(ωt)のうち、振幅はy0ωの部分が該当します。

角振動数ω:2πfとしているので、振幅は2πfy0となります。

(4)速度はコサイン、加速度はサインの関数なので、位相が90度ずれています。

絶対値について簡単に言い換えると、コサインが最大のときサインは最小(0°、180°)、コサインが最小のときサインは最大(90°、270°)になります。

(5)変位、速度、加速度は共に正弦波です。正弦波の実効値は1/√2になります。

解答 4

 

次の問題だよ~♪

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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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