R5騒音・振動

R5 騒音・振動特論 問29

ぱっと読める目次
  1. 問題
  2. 難易度
  3. 解説

問題

地盤振動に関する記述として,誤っているものはどれか。

⑴ かたい地層の上にたい積したやわらかい表層がある場合,波動の重複反射により表層が固有振動をもつことがある。

⑵ 機械から発生する振動の周波数が,表層の固有振動数と一致すると,周囲地盤の振幅が大きく振れる共振現象を起こすことがある。

⑶ 複数の振動源を配置する場合,隣接する基礎との間で波動の重複反射が起こり,ある周波数において振幅が大きくなることがある。

⑷ 地盤の振動特性は,地盤を構成する各地層の密度,ポアソン比,伝搬速度等の地盤固有の定数により決まる。

⑸ 地盤を伝搬する振動の距離減衰の測定には,地盤の内部減衰係数の計測が必要である。

難易度

学習の進み具合によっては知っている事項、または管理者とは別の勉強で知っている人は分かる内容であり、安定して解ければ合格率が高まる問題

解説

距離減衰の測定自体は、発生源と測定器の位置、振動の発生方法を事前に定めることにより、求めることができます。

なお、振動の減衰は、以下の関係式があります。

L=L0-20nlogr/r0-8.7λ(r-r0)

  • L0:基準点での振動加速度レベル
  • r0:発生源から基準点までの距離
  • r:発生源から測定点までの距離
  • λ:地盤の内部減衰係数
  • n:幾何減衰係数(表面波:0.5、表面波と実体波が混在:0.75、実体波:1.0、表面を伝搬する実体波:2.0

この式の内、λは地盤の内部減衰係数と呼ばれ、以下の式で表されます。

λ=2πfh/V

  • f:振動数
  • h:土の内部減衰係数
  • V:伝搬速度

 


解答.

5


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