R5騒音・振動

R5 騒音・振動特論 問4

問題

下図のように,紙面の垂直方向に長い建物と周波数 340 Hz の騒音を発する点

音源 S がある。点音源 S から受音点 P に到達する騒音は,この建物の遮蔽によっ

て約何 dB 減衰するか。なお,音速は 340 m/s とし,地表面での音の反射は無視で

きるものとする。

10

15

20

25

30

解説

3と同様、遮音壁などを迂回した場合の減衰量Rの式を使用します。

R=10logN +13

Nはフレネル数と呼ばれ、経路差を半波長で割った数値です。

音速340m/sと周波数340Hzから波長は、340/340=1.0mとなり、半波長は0.5mとなります。

ここで、経路差δを求めますが、この問題のように遮蔽物が厚い場合は、数のように考えます。

音源と受音点から建物の角に直線を伸ばし、両方の交点をOとするとき、経路差δは以下のようになります。

δ=SO+PO-SP

上の図で濃い青の三角形の辺の長さを考えます。

直角三角形で斜辺以外は3m4mとなります。

三平方の定理から、斜辺は√(32+42)=5mとなります。

薄い青を含む左半分の三角形は、濃い青の三角形と相似であり、辺の長さが2倍であることから、斜辺は10mとなります。

ここから、経路差δを求めます。

δ=10+10-3×4=8

続いて、フレネル数Nを求めます。

N=8/0.5=16

以上から、減衰量Rを求めます。

R=10log16 +13=10log24+13=12+13=25dB

 


解答.

4


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