問題
下図のように,紙面の垂直方向に長い建物と周波数 340 Hz の騒音を発する点音源 S がある。点音源 S から受音点 P に到達する騒音は,この建物の遮蔽によって約何 dB 減衰するか。なお,音速は 340 m/s とし,地表面での音の反射は無視できるものとする。
![](https://pierre-usagi.com/wp-content/uploads/2024/02/R5-12-4.png)
⑴ 10
⑵ 15
⑶ 20
⑷ 25
⑸ 30
難易度
△
学習の進み具合によっては知っている事項、または管理者とは別の勉強で知っている人は分かる内容であり、安定して解ければ合格率が高まる問題
解説
問3と同様、遮音壁などを迂回した場合の減衰量Rの式を使用します。
R=10logN +13
Nはフレネル数と呼ばれ、経路差を半波長で割った数値です。
音速340m/sと周波数340Hzから波長は、340/340=1.0mとなり、半波長は0.5mとなります。
ここで、経路差δを求めますが、この問題のように遮蔽物が厚い場合は、下図のように考えます。
![](https://pierre-usagi.com/wp-content/uploads/2024/02/R5-12-4-2.jpg)
音源と受音点から建物の角に直線を伸ばし、両方の交点をOとするとき、経路差δは以下のようになります。
δ=SO+PO-SP
上の図で濃い青の三角形の辺の長さを考えます。
直角三角形で斜辺以外は3m、4mとなります。
三平方の定理から、斜辺は√(32+42)=5mとなります。
薄い青を含む左半分の三角形は、濃い青の三角形と相似であり、辺の長さが2倍であることから、斜辺は10mとなります。
ここから、経路差δを求めます。
δ=10+10-3×4=8
続いて、フレネル数Nを求めます。
N=8/0.5=16
以上から、減衰量Rを求めます。
R=10log16 +13=10log24+13=12+13=25dB
解答.
4
次の問題だよ~♪
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