R6ダイオキシン類

R6 ダイオキシン類特論 問13

問題

ダイオキシン類含有排水処理技術に関する記述として,誤っているものはどれか。

⑴ 排水中のダイオキシン類は,相当部分が懸濁態で存在し,一部が溶存態で存在すると考えられる。

⑵ 懸濁態のダイオキシン類は,一次処理による浮遊物質除去,二次処理での活性汚泥の固液分離により大部分が除去できる。

⑶ オゾンを併用した促進酸化処理法によって,溶存態のダイオキシン類を分解できる。

⑷ 精密ろ過によって,溶存態のダイオキシン類を除去できる。

⑸ 活性炭・ゼオライトによる微量汚染物質の吸着除去の際には,溶存態のダイオキシン類を除去できる。

解説

⑴ 排水中のダイオキシン類は,相当部分が懸濁態で存在し,一部が溶存態で存在すると考えられる。

正しい:
排水中のダイオキシン類は、主に浮遊物質(懸濁態)に付着して存在しますが、一部は溶存態(溶液中に溶け込んだ形)でも存在することが確認されています。

⑵ 懸濁態のダイオキシン類は,一次処理による浮遊物質除去,二次処理での活性汚泥の固液分離により大部分が除去できる。

正しい:
ダイオキシン類の大部分は懸濁態で存在するため、一次処理(沈殿、浮上分離)や二次処理(活性汚泥法)での固液分離により効率的に除去可能です。

⑶ オゾンを併用した促進酸化処理法によって,溶存態のダイオキシン類を分解できる。

正しい:
オゾンを用いた促進酸化処理法(AOPAdvanced Oxidation Process)は、溶存態のダイオキシン類のような難分解性有機化合物を酸化分解するために有効です。

⑷ 精密ろ過によって,溶存態のダイオキシン類を除去できる。

誤り:
精密ろ過は、主にミクロンサイズの懸濁物や細菌などの微粒子を除去する技術です。しかし、ダイオキシン類のような溶存態の有機化合物は分子サイズが非常に小さいため、精密ろ過では除去できません。溶存態のダイオキシン類を除去するには、逆浸透法(RO膜)や吸着法(活性炭、ゼオライト)などが必要です。

⑸ 活性炭・ゼオライトによる微量汚染物質の吸着除去の際には,溶存態のダイオキシン類を除去できる。

正しい:
活性炭やゼオライトは、ダイオキシン類のような疎水性の溶存態有機物を吸着する能力が高く、溶存態のダイオキシン類を効率的に除去できます。

 


解答.

4


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ピエうさ
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