R7 騒音・振動特論 問25
問題
振動レベルの測定に関する記述として、誤っているものはどれか。
- (1) 振動規制法に則った測定では、計量法第71条の条件に合格している振動レベル計を用いる。
- (2) 緩衝物ややわらかい地面の上などに振動ピックアップを設置すると、実際の振動が設置共振により大きく測定されることがある。
- (3) 杭を有する設置台を地面に埋め込み、その上に振動ピックアップを設置することにより設置共振が抑えられることがある。
- (4) 振動ピックアップを傾けて設置すると、鉛直方向の振動レベルの値は実際よりも大きくなる。
- (5) ある振動源から出る振動だけの振動レベルを測定する場合には、対象の振動があるときと、ないときとの振動レベル計の指示値の差は10dB以上あることが望ましい。
解説
この問題は、振動レベル計の規格(JIS C 1510)や、振動ピックアップの設置方法・測定上の注意点に関する知識を問うものです。
1. 誤っている選択肢:(4)
記述内容:
「振動ピックアップを傾けて設置すると,鉛直方向の振動レベルの値は実際よりも大きくなる。」
誤りの理由:
実際よりも「小さく」なります。
詳細:
鉛直方向の振動を測定する場合、ピックアップが正しく垂直に設置されていないと、振動の全成分を捉えることができません。物理的には、傾いた角度を θ とすると測定値は cos θ 倍(1以下の数値)になるため、指示値は本来の値より小さく表示されます。
2. その他の選択肢(正しい記述)
(1) 法的要件:
振動規制法に基づく公式な測定では、計量法第71条に基づく検定に合格した特定計量器(振動レベル計)を使用しなければなりません。
(2) 設置共振の影響:
柔らかい地面やクッション材の上にピックアップを置くと、その弾性によって「設置共振」が発生し、特定の周波数で振動が大幅に増幅されて大きく測定されてしまうことがあります。
(3) 設置共振の対策:
設置共振を抑えるためには、杭の付いた設置台を地面にしっかり埋め込み、ピックアップを固定する手法が有効です。
(5) 暗振動(背景振動)の考慮:
目的の振動源の影響だけを正確に測るためには、対象が動いている時と止まっている時の差が 10 dB 以上あることが望ましいとされています(10 dB以上あれば背景の影響を無視できます)。
まとめ:試験対策のポイント
ピックアップの傾き: 傾くと値は必ず「小さくなる」。これはサービス問題としてよく出題されるポイントです。
設置共振:
柔らかい場所では「共振で大きくなる」ため、固い地面や杭の利用が鉄則です。
10 dBの原則:
騒音も振動も、背景ノイズの影響を切り離すには 10 dB の差が必要であるという基本を覚えておきましょう。
したがって、(4)が不適当な記述となります。
正解.
4
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