問題
過去に起きた大きな環境問題に関する記述として,誤っているものはどれか。
⑴ 1968 (昭和43)年にイタイイタイ病の主原因は,鉱山排水に含まれていた鉛であると認められた。
⑵ 1950年代に熊本県水俣湾を中心に発生した水俣病は,工場排水に含まれていた有機水銀化合物によるものと認められた。
⑶ 1980年代に起きたトリクロロエチレンなど有機塩素化合物による地下水汚染を契機として,化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 (化審法)が改正された。
⑷ 1960年代に問題になった四日市ぜん息は,大規模な石油化学コンビナートから排出された硫黄酸化物などによるものと認められた。
⑸ 1968 (昭和43)年に起きたカネミ油症事件を契機として,ポリ塩化ビフェニル化合物の有毒性が問題となった。
解説
⑴
誤った記述です。
イタイイタイ病の主原因は,鉱山排水に含まれていたカドミウムであると認められました。
⑵
正しい記述です。
熊本県水俣湾を中心に発生した水俣病は,工場排水に含まれていた有機水銀化合物によるものと認められました。
⑶
正しい記述です。
トリクロロエチレンなど有機塩素化合物による地下水汚染を契機として,化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 (化審法)が改正されました。
⑷
正しい記述です。
四日市ぜん息は,大規模な石油化学コンビナートから排出された硫黄酸化物などによるものと認められました。
⑸
正しい記述です。
カネミ油症事件を契機として,ポリ塩化ビフェニル化合物(PCB)の有毒性が問題となりました。ダイオキシン類を受験する方は歴史的経緯でよく問われるので、確実に覚えましょう。
正解.
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