問題

2022(令和4)年度において、地下水の環境基準超過率が最も高い項目と、2番目に高い項目の組合せとして、正しいものはどれか(環境省:令和4年度地下水質測定結果(概況調査)による)。

 | (最も高い項目) | 2番目に高い項目) |

  • (1) | トリクロロエチレン | |
  • (2) | ひ素 | ふっ素 |
  • (3) | ふっ素 | |
  • (4) | 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | ひ素 |
  • (5) | トリクロロエチレン | 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 |

解説

今回は私たちの足元を流れる「地下水」の健康診断結果(令和4年度 概況調査)についての問題です。

一見、化学物質の名前が並んでいて難しそうですが、実は「何が原因で汚れているのか」という背景を知ると、ランキングがとても納得しやすくなります。

正解:(4) 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | ひ素

令和4年度の地下水質概況調査の結果、環境基準を超えてしまった割合(超過率)のトップ2は以下の通りです。

1位:硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素(2.7%)

圧倒的1位!

地下水汚染の「常連さん」です。

どんな物質?:

主に肥料、家畜の排せつ物、生活排水などに含まれる窒素成分が原因です。

なぜ地下水に多い?:

田畑にまかれた肥料などが雨水と一緒に地面に染み込み、長い時間をかけて地下水に到達するため、なかなか改善しにくいという特徴があります。

2位:ひ素(1.7%)

2番目に高い!
なぜ地下水に多い?:

工場からの排水というよりも、もともと「地質(自然由来)」の影響で地下水に溶け出しているケースが非常に多いのが特徴です。地面の下にはもともと色々な物質が眠っているんですね。

楽しく覚える!「水」のランキング比較

試験でよく狙われるポイントは、「川や海(公共用水域)」と「地下水」での1位の違いです。

地下水のキングは「硝酸・亜硝酸」!

地面に染み込む肥料などのイメージで覚えましょう。

川や海の健康項目のキングは「ひ素」!

公共用水域(河川・湖沼・海域)では、ひ素の超過地点数が最も多くなっています。

「地下は肥料(窒素)、地上は地質(ひ素)」と整理しておくと、試験で迷った時の強力な武器になりますよ!

その他の物質の状況(令和4年度 概況調査より)

ふっ素(1.0%):

3位。ひ素と同様、自然由来で基準を超えることが多い物質です。

テトラクロロエチレン(0.2%)やトリクロロエチレン(0.1%):

クリーニング工場や金属洗浄などで使われる物質(VOC)ですが、近年の対策強化により、概況調査での超過率はかなり低く抑えられています。

まとめ

2022(令和4)年度の結果では、最も高いのが「硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素(2.7%)」、2番目が「ひ素(1.7%)」、そして3番目が「ふっ素(1.0%)」という順番になっています。

したがって、選択肢 (4) が正解です。

 

地下水は目に見えない分、一度汚れると回復に時間がかかる繊細な資源です。その現状を数字で捉えられるようになると、公害防止管理者としての視点がグッと深まりますね。

 


正解.

4


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