問題
以下に示すダイオキシン類のうち，毒性等価係数が一番小さいものはどれか。
⑴ 1,2,3,6,7, 8‒HxCDD
⑵ 1,2,3,7, 8‒PeCDF
⑶ 1,2,3,4,7, 8‒HxCDF
⑷ 2,3,4,6,7, 8‒HxCDF
⑸ 3,3′ ,4,4′ ,5‒PeCB
解説
ダイオキシン類の毒性は異性体によって異なります。
そこで、毒性を評価するため、毒性が一番強い2,3,7,8-テトラクロロパラジオキシンを1として、各異性体の相対的な毒性を示したものが、毒性等価係数（toxic equivalency factors：TEF）です。
各選択肢のTEFは以下のとおりです。
⑴ 1,2,3,6,7, 8‒HxCDD・・・0.1
⑵ 1,2,3,7, 8‒PeCDF・・・0.03
⑶ 1,2,3,4,7, 8‒HxCDF・・・0.1
⑷ 2,3,4,6,7, 8‒HxCDF・・・0.1
⑸ 3,3′ ,4,4′ ,5‒PeCB・・・0.1
PCDFsのうち、塩素の置換数が4～6個のTEFは0.1が多いですが、(2)の1,2,3,7, 8‒PeCDFのだけは、特異的に低くなっています。
PCBのうち、一番TEFが高いものは、(5)3,3′ ,4,4′ ,5‒PeCBです。
解答 2
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