2-11 排水処理
汚水処理特論でもよく問われる内容です。水質関係を受験する方は、ここで覚えましょう。
排水処理技術
- 一次処理:沈降や浮上といった物理的な処理により大まかに汚濁を除去
- 二時処理:活性汚泥法などの生物的な処理により有機物を処理
- 三次処理:高度処理とも言われ、活性炭やオゾンなどにより二次処理でも処理できなかったものを更に綺麗にする
凝集沈殿
- 水中の 0.001 ~ 1 µm の大きさの粒子が凝集処理の対象となる。
- 無機凝集剤には,粒子表面の荷電中和により不安定化する作用がある。
- 不安定化した粒子を架橋作用により粗大化させるフロック化には,一般に高分子凝集剤が用いられている。
- アルミン酸ナトリウムは,硫酸アルミニウムとの併用により凝集効果が高まるといわれている。
- 陽電荷のコロイドに対しては,陰イオン性ポリマーの単独使用で,荷電中和とフロック化を同時に行わせて凝集処理を行うことがある。
- 非イオン性ポリマーは,低 pH 域の凝集処理に有効である。
活性汚泥法
活性汚泥は、多数の好気性微生物や有機・無機性の浮遊物質などから成るゼラチン状のフロックである。この活性汚泥と排水を接触させることによって, 排水中に含まれる有機物を吸着して酸化分解することができる。
活性汚泥の固液分離により,排水中のダイオキシン類を除去することが可能である。ダイオキシン類は活性汚泥に吸着しやすく、BOD 除去率は高いほうがよい。汚泥容積指標(SVI)が 200 mL/g を超えると,汚泥が処理水中に流出するおそれがある。
膜ろ過
- 精密ろ過:ミクロンオーダーの懸濁物や細菌などの微粒子を除去できる。
- 限外ろ過:サブミクロン領域のコロイドや高分子物質を除去できる。
- 逆浸透法:分子量数千までの低分子物質も除去できる。
ろ過の細かさ (細かい)逆浸透法 > 限外ろ過 > 精密ろ過(荒い)
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