1-5 歴史的経緯
過去問に書かれた内容を一覧にしています。
マーカーにしている部分は、過去問で正誤に関わる内容です。
- 1872年
ドイツの化学者が塩素化ダイオキシンを合成
- 1929(昭和4)年
PCBsの生産が開始され,熱媒体,溶媒,プラスチック可塑そ剤などとして使用され始める。
- 1957(昭和32)年
米国において,餌えさに混入した食用油工場の残ざん渣さ油に含まれていたダイオキシン類を原因とするヒヨコの大量死事件が起こった。
- 1960~1975(昭和35~50)年
ベトナム戦争で散布されたオレンジ剤と呼ばれた枯葉剤には,不純物としてダイオキシン類が含まれていた。
- 1968(昭和43)年
西日本を中心に, 米ぬか油の摂取による大規模な食中毒事件が発生し、カネミ油症と呼ばれる。油症の発症原因は,当初米ぬか油に混入した PCBs であると考えられていたが,その後の調査によって PCDFs とコプラナー PCBであると結論が出された。
- 1972(昭和 47)年
行政指導によりPCBsの製造が中止された。
PCBsの国内使用量は、累計約54,000tと言われています。
- 1973 年(昭和48年)
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(翌年施行)」によりPCBsの製造、輸入、使用が原則として禁止された。
- 1976(昭和 51)年
イタリア・セベソのイメクサ社農薬工場で爆発事故があり,約 120 kg のダイオキシン類が環境に排出されたと推定されている。
- 1977(昭和 52)年
オランダの都市ごみ焼却炉の飛灰からダイオキシン類が検出された。
- 1978(昭和 53)年
米国ニューヨーク州のラブキャナル廃棄物埋立地のダイオキシン類汚染は,産業廃棄物の不適切な処分が引き起こした事件である。
- 1979(昭和54)年
台湾で第二次油症事件が発生した。
- 1979(昭和54)年、1983(昭和58)年
日本において、都市ごみ焼却炉のフライアッシュ(飛灰)からダイオキシン類が検出された。
- 1985(昭和 60)年
スウェーデンにおいて都市ごみ焼却炉のモラトリアム(一時凍結)が実施された。
- 1990(平成 2 )年
厚生省(当時)は「ダイオキシン類発生防止等ガイドライン検討会」を設置し,いわゆる「旧ガイドライン」をまとめた。