1-6 インベントリー(排出目録)
試験年度の3年前の排出インベントリーから出題されるので、よく確認しておきましょう。この解説は、令和3年のインベントリーから、過去問で問われた内容をまとめたものです。
寄与率の順位は時々変わることがあるので要注意です。
大気への排出
施設数
- 廃棄物焼却炉 > アルミニウム合金製造施設 > 製鋼用電気炉
上位3施設の合計で99%を占めます。
寄与率(全施設)
- 製鋼用電気炉 > 一般廃棄物焼却施設 > 産業廃棄物焼却施設 > 小型廃棄物焼却施設 > アルミニウム合金製造施設
製鋼用電気炉の排出量は変動が大きく、この順番にならないことがよくあります。
廃棄物焼却施設(一般廃棄物、産業廃棄物、小型焼却炉)
- 寄与率 約55%(約52g-TEQ)
産業系排出施設
- 寄与率 約45%
- 製鋼用電気炉 > アルミニウム第二次精錬・精製施設 > 鉄鋼業焼結工程
水への排出
施設数
- 廃棄物焼却炉に係る廃ガス洗浄施設、湿式集じん施設 > 廃棄物焼却炉に係る灰の貯留施設
- 上位2施設合計で70%以上を占める
排出量
- 大気と水の合計排出量に対して、水は約2%を下回る程度
合計排出量
- 98~100g-TEQ/年
- 1997年(平成9年)から、約99%の削減率
環境省2023年03月31日 ダイオキシン類の排出量の目録(排出インベントリー)について より
第 3 次削減計画
- 「現状非悪化」を原則として,過去数年の排出量の平均値を基本に目標量を設定した
- 基準年度や目標年度を定めず,「当面の間」の目標量(176g-TEQ/年)とした。
- 5 年ごとに目標量達成状況の評価を実施することとした。
- 銅回収施設及びパルプ製造施設(漂白工程)は,排出量が微量となったため,独立した目標量を廃止した。
- 小型廃棄物焼却炉について法規制対象施設と法規制対象外施設を分けて,それぞれに目標量が設定された。
計画内容をあまり細かく問われることは少ないですが、目標量あたりはよく問われます。
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