2-9 亜鉛回収炉
亜鉛は、製鋼用電気炉の集じんダストに3割前後含まれます。資源としてリサイクルするため、亜鉛回収炉を用います。
製鋼用電気炉から発生したダスト |
→ 還元炉 → 精製炉、乾燥加熱炉 |
→ 揮発炉 → 焼結炉 → 蒸留炉 |
ぱっと読める目次
乾式炉の名称とその説明
- 焼結炉:揮発炉から得られた焼成鉱に粉コークスを混合して焼結する
- 精製炉:還元炉で得られた粗酸化亜鉛を焼成し,塊成化する。
- 揮発炉:電気炉ダストを塩化揮発法により処理して不純物を除去する。
- 還元炉:還元剤を用いて電気炉ダスト中の亜鉛を還元揮発する。
- 蒸留炉:コークスを発熱体として加熱し,焼結鉱中の亜鉛を還元揮発する。
- 乾燥加熱炉:湿式処理した粗酸化亜鉛を乾燥し,精製粗酸化亜鉛を得る。
処理方法
還元揮発法
ペレット化された電気炉ダストをコークス等の還元剤とともに還元炉で処理し,亜鉛を還元揮発後,空気により酸化して酸化亜鉛を得る。
塩化揮発法
ロータリーキルンを用いて電気炉ダストの不純物を揮発除去して焼成鉱を得る。これを粉コークスと混合し,ドワイトロイド形焼結炉で焼結する。得られた焼結鉱を粉コークスとともに蒸留炉(立形抵抗電気炉)に装入して亜鉛を還元揮発後,酸化して酸化亜鉛とする。
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