問題
工場の操業場と事務室が 1 枚の壁を隔てて接しており,操業場にある 1 台の機械が発する音がその壁を透過して事務室に届いている。次のうち,事務室内の騒音レベルを下げるための対策として,効果が期待できないものはどれか。ただし,事務室には,操業場以外からの音は入ってこないものとする。
⑴ 機械に防音カバーを設置する。
⑵ 操業場の残響時間を短くする。
⑶ 事務室の吸音力を大きくする。
⑷ 壁の面密度を大きくする。
⑸ 壁の音響透過損失を小さくする。
解説
(1)防音カバーを設置すれば、イメージどおり音は小さくなります。
(2)残響時間とは、音源を止めてから60dBに下がるまでの時間です。残響時間が短くなるときは、吸音力があがったときなどなので、隣の部屋に伝わる音も小さくなります。
(3)吸音力が大きくなれば、当然音は小さくなります。
(4)面密度は1m2あたりの質量です。質量が大きくなるほど遮音性能が高くなることを質量則いいます。
(5)音響透過損失は、わかり易く言うと、隣の部屋を抜けてくる音の減り具合となります。
減り具合が小さくなるので、音が大きいまま聞こえてくることがわかります。
解答 5
次の問題だよ~♪
H29 騒音・振動特論 問9問題
下図は,さまざまな遮音材料がもつ代表的な音響透過損失 TL の周波数特性を表したものである。中空構造( 2 枚の表面材の間に空気...
前の問題だよ~♪
H29 騒音・振動特論 問7問題
工場の出入口である高さ 2.5 m,幅 4 m の開口から,騒音が外部へ放射されている。この開口を密度 1250 kg/m3 の...
ABOUT ME