H30騒音・振動

H30 騒音・振動特論 問9

問題

遮音材料の構造及びその遮音特性に関する説明として,誤っているものはどれか。

⑴ 密実な一重構造では,明確なコインシデンスの限界周波数がある。

⑵ 弾性材サンドイッチ構造では,芯材のヤング率が小さい場合,中空構造よりも全周波数範囲で大きな透過損失を得ることができる。

⑶ 剛性材サンドイッチ構造では,芯材と表面材が一体化するので,密実な一重構造材と同様な特性になる。

⑷ グラスウールサンドイッチ構造では,空気層を挟み込んだ中空構造よりも大きな透過損失を得ることができる。

⑸ 中空構造では,同じ質量の密実な一重構造と比べて大きな透過損失を得ることができる。

解説

選択肢2は、抵抗材サンドイッチ構造の場合の記述です。

ヤング率とは、大雑把に材料の硬さと考えることができます。

中空構造の場合、低音域で共鳴により透過損失が小さくなります。

選択肢4のようなグラスウールがヤング率の低い柔らかい材料です。

このような材料は低音域の共鳴振動の抵抗として働くため、共鳴が起こりにくくなります。

つまり、選択肢4のとおり全周波数領域で大きな透過損失を得ることが出来ます。

解答 2

 

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ピエうさ
3児の子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!

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