問題
下図のように、点音源A及びBと受音点Cとの間に、十分長い遮音塀を設置した。音速340m/s、周波数500Hzにおける点音源Aから受音点Cへの減音量と、点音源Bから受音点Cへの減音量との差は約何dBか。ただし、遮音塀からの透過、地表面での反射などの影響はないものとする。
⑴ 2
⑵ 4
⑶ 6
⑷ 8
⑸ 10
解説
遮音壁による音の減衰量Lは以下の式で推定できます。
L=10logN +13
Nはフレネル数と呼ばれ、遮音壁の有無による音の経路差を波長の半分で割ったものになります。
それぞれのNは以下のとおりになります。
まず、問題文から波長は340m/s÷500Hz=0.68mとなり、半分は0.34となります。
・音源A
経路差はAO+CO-AC=2.0+2.0-2.0=2.0mなので、Nは2/0.34=5.88
・音源B
経路差はBO+CO-BC=1.4+2.0-2.1=1.3mなので、Nは1.3/0.34=3.82
それぞれのフレネル数を減衰量の式に代入します。
・音源A 10log5.88 +13=10×0.769+13=20.69
・音源B 10log3.82 +13=10×0.582+13=18.82
以上から減衰量の差は約2dBと求まります。
なお、問題用紙に対数表付いているので、log5.88やlog3.82は簡単に求まります。
正解.1
次の問題だよ~♪
R1 騒音・振動特論 問5問題
塀の遮音効果に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
⑴ 塀の長さが高さの5倍以上あれば、塀は無限に長いものとみなし...
前の問題だよ~♪
R1 騒音・振動特論 問3問題
入口と出口の管径が等しく、膨張部の長さが1mの膨張型消音器において、伝達損失の最大値が得られる周波数(Hz)の組合せとして、正し...
目次に戻るよ~♪
R1 騒音・振動特論https://pierre-usagi.com/kougai-r1-souon-shindou-tokuron-1/
https...
ABOUT ME