問題
ある日の各作業内容ごとの作業時間と等価騒音レベルが,下表のように測定された。この作業場の基準化 8 時間平均騒音レベル LEX 8h は約何 dB か。
(1)70
(2)73
(3)76
(4)79
(5)82
解説
等価騒音レベルLAeqTは、以下の式で求められます。
LAeqT=LAeqt+10log(t/T)
LAeqt:個々の等価騒音レベル
T:平均化時間
t:個々の平均化時間
この問題では、測定時間がばらばらなので、まずは60分に換算した等価騒音レベルLT1を求めます。
・作業A
LTA=70+10log30/60=70+10log2-1=70-3=67dB
・作業B
LTB=75+10log((90+110+110)/60)=75+10log310/60=75+10log5.17=75+7.13=82dB
・休憩
LT休=60+10log((10+10)/60)=60+10log3-1=60-5=55dB
・昼食
LT昼=50+10log60/60=50dB
・作業C
LTC=78+10log120/60=78+10log2=78+3=81dB
以上から、等価騒音レベルLT1は以下のとおりとなります。
LT1=LTA+LTB+LT休+LT昼+LTC=67+82+55+50+81=85dB
求める数字は、最初の式でT=8hの場合になります。
LT8=LT1+10log1/8=85+10log2-3=85-3×3=76dB
近いものは、(3)76dBとなります。
解答.
3
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解説の一部に誤りがあり、一部修正しました。
指摘していただいた方、ありがとうございます。
この問いは計算量多くてとてもまっすぐ解く気にならないので、
①平均だから50~78dBの間になるはず、ということで(4)79dBと(5)82dBはありえない
②70dBを下回るのは「60dBの10分休憩×2回」と「50dBの60分昼食」だけで、残り時間はほとんど75dB超えなので平均が(1)の70dBまで低くなることも流石にないだろう
ということで(2)73dBか(3)76dBの2択
という絞り込み(時短)はどうでしょう?
①作業Cが30分で78dBなので、(4)79dBをいきなり外すのはやめた方が無難かなと思います。
この問題は、試験会場で初見ではなかなか解くのが難しいので、個人的には余裕があれば手をつけたいレベルかと思います。
ご指摘のとおり、実際の試験で絞り込みはかなり有効になります。
ご回答ありがとうございます。
いつも助かってます。
距離減衰の過去問でこの3つが解けないと本試験ではやばいでしょうか?
ご解説お願いします。
なお、令和3年、4年に特論で出題された距離減衰の代入計算は全て正解できました。(H19~24、28は全て解けます)
H27.問21(正解3)
http://kougai.net/mondai/souon/h27_tokuron.pdf
H26問21(正解3)
http://kougai.net/mondai/souon/h26_tokuron.pdf
H25問23(正解5)
http://kougai.net/mondai/souon/h25-tokuron.pdf
正解とヒントの解説を見ても、数式の羅列ばかりでわかりにくいです。