問題

長さ 12.6 m の有限長線音源を考える。この中点から音源に対して直角方向に2 m 離れた位置における騒音レベルが 72 dB であった。この中点から音源に対して直角方向に 16 m 離れた位置における騒音レベルは約何 dB か。

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(2)60

(3)63

(4)66

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解説

この問題は、長さが決まっている音源(有限長線音源)から離れていくときに、「距離によって音の減り方(減衰ルール)が途中で切り替わる」という性質を利用した計算問題です。

「どこからルールが切り替わるのか(境界線)」を最初に計算しておくのが、この問題を解く最大のカギになります。

ステップ1:減衰ルールが切り替わる「境界線」を求める

有限長線音源から離れていくと、初めは「線(帯)」に見えていた音源も、遠く離れるとやがてひとつの「点」にしか見えなくなります。これに合わせて減衰のルールも以下のように変化します。

  • 線音源の範囲:距離が倍になるごとに 3 dB 減衰
  • 点音源の範囲:距離が倍になるごとに 6 dB 減衰

この見え方が切り替わる「境界線の距離」は、「音源の長さ l ÷ π」で求められます。 問題文より長さ 12.6mなので、計算すると以下のようになります。

12.6 ÷ 3.14 ≒ 4m

つまり、この音源は「4m までは線音源(-3dBルール)」として振る舞い、「4m 以降は点音源(-6dBルール)」に切り替わるということが分かりました。

ステップ2:2m地点から「4m地点」の音を計算する(線音源ルール)

スタート地点である「2m離れた位置」の騒音レベルは 72 dB です。 ここから倍距離である「4m地点」へ移動します。4mまでは「線音源の範囲」なので、倍距離で 3 dB 減衰します。

  • 4m地点の騒音レベル = 72 – 3 = 69 dB

ステップ3:「8m地点」「16m地点」の音を計算する(点音源ルール)

4mの境界線を越えたので、ここから先はすべて「点音源(-6dBルール)」に切り替わります。 ステップ2で求めた4m地点(69 dB)から、倍距離でどんどん遠ざかっていきます。

  • 4m地点から「8m地点」へ(倍距離): 69 – 6 = 63 dB
  • 8m地点からゴールである「16m地点」へ(さらに倍距離): 63 – 6 = 57 dB

したがって、16m離れた位置における騒音レベルは約 57 dB となり、正解は(1)となります。


💡 学習のポイント

有限長線音源の問題が出たときは、いきなり引き算を始めるのではなく、必ず「長さ ÷ 3.14」を計算して、「ルールが切り替わる境界線の距離」をメモしておくのが鉄則です。 この境界線を引いてから、「4mまでは-3dB、そこから先は-6dB」とすごろくのように進めていけば、本番でも絶対に間違えません。


解答.

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子育てをしながら国家試験に挑む理系会社員。 これまでの受験したノウハウをこのブログで公開中!