問題
超低周波音・低周波音に関する記述として,誤っているものはどれか。
(1) 超低周波音は,1/3 オクターブバンド中心周波数で 1 ~ 20 Hz の音波である(環境省による)。
(2) D 特性は,超低周波音による人体感覚を評価するための評価加重特性である。
(3) 超低周波音の感覚閾値は,大部分の実験結果において,可聴音の閾値の延長線上にある。
(4) 低周波音の特有の心理的反応として,「圧迫感,振動感」がある。
(5) 種々の建具のがたつき閾値を測定した結果によると,周波数が低いほど小さな音圧レベルでがたつく傾向にある。
難易度
◯
知識として知っておくべき事項、または一般常識だけで解ける内容であるため、必ず正解しておきたい問題
解説
1~20Hzの超低周波音による人体感覚を評価するのは、G特性の周波数特性で行います。
参考にG特性の周波数補正特性のグラフは、以下のようになります(出典:低周波音の測定方法に関するマニュアル)。
また、(1)、(4)、(5)の問題文についても、低周波の一般的な特徴になるので、目を通しておきましょう。
参考として、(3)「超低周波音の感覚閾値は、可聴音の閾値の延長線上にある。」について、詳細な解説を加えます。興味がある方はご覧ください。
令和4年概論問10に最小可聴値と音圧レベルのグラフがあります。
最小可聴値のグラフは20Hzあたりまでしかありません。以下のグラフは低周波音の感覚閾値です(出典:低周波音の測定方法に関するマニュアル)。20Hzで80dBとなっており、最小可聴値のグラフと同じ数字になっています。
これらのことから、最小可聴値のグラフを20Hz以下の低周波音側に伸ばしていくと、低周波音の感覚閾値のグラフに重なることが分かります。
解答.
2
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