R5騒音・振動

R5 騒音・振動特論 問15

問題

中心周波数 1000 Hz のオクターブバンド音圧レベルが 50 dB のホワイトノイズ(20 20000 Hz)がある。このノイズの騒音レベルは,約何 dB か。

60

63

66

69

72

解説

ホワイトノイズは、全ての周波数で同じレベルの音圧が含まれている音です。

ホワイトノイズについて、中心周波数が2倍違うオクターブバンドの音圧レベルを考えます。

中心周波数が2倍になる場合、オクターブバンドの長さも2倍になるため、音圧レベルは3dB増加します。

問題文に1000Hz50dBとあるので、A特性補正でよく使われる63から8000Hzまでの音圧レベルを求めます。

周波数 63 125 250 500 1000 2000 4000 8000 16000
音圧レベル 38 41 44 47 50 53 56 59 62
補正値 -26 -16 -9 -3 0 1 1 -1 ?
補正後レベル 12 25 44 50 50 54 57 58 ?

補正後レベルを合計し、騒音レベルは62dBとなります。

次に、中心周波数16000Hzの補正後レベルを考えます。

まず、中心周波数f(Hz)に対し、帯域はf/√2f×√2(Hz)となります。

16000Hzの場合は、およそ1130022560Hzとなります。

ここで、問題文からホワイトノイズは20000Hzまでとなっているため、16000Hzの帯域全てを含んでいません。

このことから、実際の音圧レベルは、表の音圧レベル62dBより小さくなることが分かります。

また、補正値は8000Hz−1dBであるため、16000Hzもそれ以下の補正値となることが推測できます。

覚える必要はありませんが、約−7dBです。

以上を踏まえると、16000Hzの補正後レベルは60dBを超えることは無いと考えられます。

8000Hzまでの合計が62dBなので、最小値が62dB62+60=64dBが最大値となります。

選択肢でこの範囲になるので、63dBだけなので正解と推測できます。

 


解答.

2


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